お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

願い叶う?

2008年05月01日 | 定置網

 今日は水揚げ作業中に漁協の定置網の人にここでは見たことの無い魚を貰う。全身真っ黒で姿からテンジクダイ科の魚かなと思う。テンジクダイ科魚類でこの姿形。ヒカリイシモチしか思いつかない。というより知らない。ヒカリイシモチについても良くは知らないのだが。持ち帰り図鑑やネットで調べるがヒカリイシモチには似ているものの何だか違う感じもする。類似種も見つからない。やっぱりヒカリイシモチなのだろうか?ヒカリイシモチは今までは写真でしか見たことが無く、しかもガンガゼの棘に隠れているところばかりで全身をマジマジと見たことが無かった。ところが今年の正月、東京へ帰省した時に行ったしながわ水族館で初めて見ることができた。ぜひとも採集したく思った魚でブログにもそう書いた(ブログ 2008 1.2)。だがこの場所で特に定置網での採集は無理だろうと思っていた。もしこの魚がヒカリイシモチであれば願いが叶ったことになる。いつの日か、さかなクンとツーショット写真を撮りたいなと願っていたら、先日叶ってしまった。ブリ時期も終わり、ブリ大漁は叶わなかったものの今年は何か期待できそうである。シーラカ○○採集・・・無理だ。
*後日、ヒカリイシモチと同定されました。
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今年は多いぞフリソデウオ科魚類

2008年05月01日 | 定置網

 今日はさらにさらにもう1種、漁協定置網の別の人よりテンガイハタと思われる魚を頂く。この個体は直前まで水族館用に生かしていたようであるが連絡する前に死んでしまった為、標本用にと持ってきてくれた。直前まで生きていたという事でとても状態が良い。毎年5月にフリソデウオ科魚類の幼魚が定置網で捕れるのだが、今年は特に良く捕れ、この個体でもう何個体目かも既に分からない程である。大きな地震の前にこの仲間がたくさん捕れると言われているが・・・。さらに鹿児島には活火山の桜島もある。天変地異に結びつかない事を願う。本来なら直ぐにでも大学に持ち込み標本登録するところであるが、稀種とはいうものの今年はもういいかなと思ってしまう。でも魚ボラの標本用に確保する。だが直ぐには持ち込まず冷凍保存する。
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シマガツオ属幼魚2種 その1

2008年05月01日 | 定置網

最近の漁は面白く、一日に入手する標本の種類が多く全てを紹介するには時間が掛かってしまう。今日はこのシマガツオ属の幼魚2種?も漁協定置網の人に頂く。その1種。この個体は見ての通り、尾鰭上葉が長い。検索図鑑によるとこの長さが体長の55%以上という事で  オナガシマガツオの幼魚と同定できる。図鑑によるとこの種は幼稚魚しか知られていないそうである。ところが今は分類学的に混乱しているようでシマガツオ属の1種とされているようである。シマガツオ属の魚種全てが幼魚から成魚までの記録が確認されていれば別であるが、確かに幼稚魚時期には尾鰭が長く、成長に伴い徐々に短くなっていくという魚種は多い。だからこの種も成魚では尾鰭上葉が長いとは限らない。それを考えると尾鰭上葉長では同定できないと思われる。魚ボラの標本用に確保し、冷凍保存する。
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シマガツオ属幼魚2種 その2

2008年05月01日 | 定置網

 今日、漁協の定置網の人に頂いたシマガツオ属幼魚のもう1種。この個体は尾鰭は上下葉共に長さは一緒である。ただ、もう1種の個体よりも小さい為、今後伸長しないとも限らない。最初から同定は諦め写真撮影のみ行なう。シマガツオ属の幼魚は稀に定置網で捕れる事があり、生きた状態で綺麗に捕れた時に何度か水族館に搬出している。特にこのような魚は成魚を生きた状態で採集して水族館に運ぶ事が困難な為、幼魚を採集し、水族館で大きく育ててから飼育展示するしか方法が無い。今回は2種?共既に死んでいたので魚ボラの標本用に冷凍保存する。
*後日、魚ボラでオオバンシマガツオと同定されました。
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