お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ハワイマトイシモチ

2008年05月23日 | 定置網

 今日は定置網でハワイマトイシモチと思われる個体が捕れた。毎年獲れていて自分ではクロイシモチの幼魚と思っていた。ところが大きく成長しても色彩が変わらなかった為、疑問に思い昨年ブログに載せたところ(ブログ2007 8.12)、写真より魚ボラの先生とランドール.J.E氏によってハワイマトイシモチと同定された魚である。図鑑によると分布域は和歌山県以南の南日本となっている。分布域としては該当し捕れても不思議ではないが、図鑑やネットで調べても写真を見つけることができない。という事で稀種の可能性もあるので標本を集めようと思ったのだが、昨年はそれ以来採集できなかった。昨年捕れた最終日が8月半ばなので、今から集められれば今年は個体数が期待できそうである。万が一を考え、今回のこの個体はいじり回さず簡単に写真に収め、魚ボラの標本用に冷凍保存する。一年で何個体採集できるだろうか?
*後日、マダラテンジクダイと同定されました。
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リュウグウノツカイ

2008年05月23日 | 定置網

 今日はもう一種。水揚げが終わると他の定置網の人に「これいらない」と魚を渡される。見るとリュウグウノツカイであった。フリソデウオ科魚類ではないが同じアカマンボウ目の魚である。定置網で捕れ、生かして持ち帰ってきたのだが、入れていたタンクから飛び出して死んでしまったとの事であった。体表は擦れているがまだ模様は分かる。ところが尾部が欠落していた。無くなっている尾部を探そうと頂いた人に聞くも、いつ無くなったのかは分からないとの事。リュウグウノツカイはとても丁寧に扱わないと体が簡単に折れてしまう。この個体も掬った時に折れたのか、飛び出した時に折れてしまったのか、それとも見つけた時には既に無かった事も考えられる。尾部が無いにしろ貴重な標本となるので魚ボラ用に冷凍保存する。いつの日か綺麗な完全な個体を採集してみたいと思う。
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