お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今月3種目の初入網 ミエハタンポ

2008年11月26日 | 定置網

 今日は時化明けという事で定置網はいつもより漁獲量が多く、また魚種もいつもより多い。そんな中、面白い魚がいないか探しているといつも獲れるミナミハタンポとは少し様子の違う個体を見つける。ミエハタンポだと思い取り上げる。ミエハタンポは今までにうちの定置網では獲れた事がなく、またそのほかの定置網や市場に水揚げされているところを見た事がなかった。ところが地元かごしま水族館が出版した図鑑に鹿児島産、しかも同じ町内の隣の漁協で獲られたミエハタンポが載っているではないか。お隣で獲れてこちらで獲れない訳がないと思い必死で探していた魚なので、その姿形は頭にインプットされていたので、魚を見た時すぐにミエハタンポだと分かった。漁獲が多く忙しかったが、ハタンポ類は鱗が剥げ易いのでとりあえずその1個体は丁寧に確保する。それからも次々とミエハタンポが揚がってきたが、どれも小さかったので水揚げはしないと思い、忙しいので残りは水揚げが終わってから確保しようと考えていた。そして水揚げが終わり標本用にあと数個体確保しようかと水揚げされない魚を見に行くと、既に捨てられてしまっており確保する事ができなかった。結局たくさん獲れたものの標本用に確保できたのは船上での1個体のみとなってしまった。今日は魚ボラの日なのでその1個体を持ち込むと同定結果はミエハタンポであった。今回は自分で写真を撮る暇は無かったので魚ボラで撮って貰う。
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