お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

マオナガの胎仔

2009年03月05日 | 定置網


 今日は自分の定置網の水揚げが終わり、よその定置網の水揚げを見に行くとオナガザメの赤ちゃんを取ってあるよ、と漁協定置網の人に言われる。見に行くとデッキの上には大きなオナガザメの仲間が横たわり、腹部が開かれ内蔵が既に取り除かれていた。この市場では大きなサメ類は内臓を取り除いた状態でないと水揚げできないのである。それでこの個体も内臓を取り除く為腹部を開くと中から胎仔が出てきたそうである。4個体の胎仔が入っていたそうだが、先月ヨシキリザメが獲れた時にも胎仔がいたら取って置いてくれと頼んでいたので、今回は1個体だけ捨てずに持って来てくれた。これを頂き魚ボラの標本用に確保する。胎仔だけでの同定は難しそうなので親の写真をあちこちと撮っておく。親を見る限りでは先日うちの定置網でも獲れた種と同じと思われるので、こちらもマオナガだろうか?今回は標本があるのでDNAサンプルはいらないかなと思うが、後で親個体からDNAを取っておけば良かったかなとやっぱり後悔する。頂いた標本は胎仔なので冷凍に耐えられない恐れがあったので、今日中に大学へ持ち込み標本登録してもらう。それと一緒に同定用に親の写真も渡す。胎仔とはいえ、既に親と体形は一緒である。
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