お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

緊張の気候講演会

2014年09月10日 | 日記
 以前に県の方から講話の依頼を受けていた。南九州水産海洋研究集会で気候講演会が行われ、気象庁や各研究機関などの先生方が発表をする中、私も近年の温暖化について漁業者の立場から「定置網の漁獲物にみられる南方系魚類」と題して発表する。皆さんは膨大なデータを基に解析され発表されるのだが、私は正確なデータも無く肌感覚だけで発表するので事実か間違っているのかわからない状況での発表となる。


 そして今日その日を迎える。県の催しだが何故か会場は私が魚ボラで通う鹿児島大学内である。魚ボラの先生やみんなには黙っていたのだが、場所が場所だけにバレているのではとは思っていた。また、講演会の広報もいろいろな所で行われており絶望的であったが、自分がここで講話をする事は小さくしか載っていないのでひょっとしたら知られずに済むかとも思っていた。講演会が始まり会場内を見渡すと魚ボラ関係者の姿はなくホッとする。だが、自分が発表の前の休憩時間に会場外へ出ると魚ボラの先生を始め、魚ボラ関係者とバッタリ会い、調査に行っていていないと思っていた学生まで姿を見せていた。ただ漁業の話だけなら問題ないが、県内に出現する魚の話をするので、県内の魚を良く知る魚ボラの人達がいる前での話となると緊張が更に増す。自分が話した内容は近年の南方系魚類の出現は温暖化の影響ではなく黒潮の影響で、その黒潮によって運ばれてきた魚が定着しているのは温暖化の影響という内容。データに基づいていないので何とも言えないが、各機関の先生方の発表の中に同じ内容の方がいたので間違えではないのかなといった感じではある。これからはただ初記録種を探すのではなく、広く魚の出現減少状況を見て行かなければと思う次第である。



コメント (2)
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