今日は定置網漁を終え、市場内を散策すると活魚のコーナーにチャイルマルハタとクエが水揚げされている。両種とも片手に乗るくらいの小さなサイズである。クエは以前からも小さなサイズは水揚げされているのだが、チャイロマルハタでこのサイズは初めてではないだろうか。チャイルマルハタは獲れ出した頃はかなり大きな個体ばかりであったが、年々、特にここ近年は徐々に小さな個体が獲れるようになっている。このまま行けば数年後には手のひらサイズが獲れるのではないかと期待してしまう。標本サイズまであと少しである。
今日は定置網漁に出漁する前にいつも標本を提供してくれる漁師さんが来て、小さなウツボの仲間を標本用に持ってきてくれる。見た目に見たこと無いウツボであったがこれから出漁なのでそのまま氷水に入れ保存する。仕事終了後、家に持ち帰り見て見ると種がわからない。さらに特徴的なのは尾鰭の先端が尖って無く、真っ直ぐに切った感じである。だがこの特徴で調べてもそのようなウツボの種はなく、奇形の可能性もある。ほかの特徴は鰭の上方部が白い。結局自分では同定出来ず魚ボラ任せとする。魚ボラの標本用に冷凍保存する。
後日ミナミミゾレウツボと同定されました。
後日ミナミミゾレウツボと同定されました。