今日は水揚げを終え、市場内を散策していると良く肥えた大きなブリを見つける。だが、近づいてみるとブリではない。見た感じではヒラマサのように見えるがヒラマサは肥えてもこのような体形ではない。世間でブリヒラと呼ばれているブリとヒラマサの交雑種だろうか。だが、ブリヒラと呼ばれている個体も本当に交雑種かどうかも定かではない。さらに定置網では毎年カンパチの若魚が獲れる時期に体色が緑掛かった個体が混ざる事があり、それを青カンパチ通称アオカンと呼んでいる。その個体が成長したらこのような個体になる可能性も考えられる。一度標本として確保してDNAなども含め調べる必要があるのではないだろうか。だが、正体不明のこの魚、標本用に確保したいところではあるが、良く肥えていてブリ、ヒラマサ、カンパチ以上に美味しそうに見え、思った通り高値で取引されている。
今日は定置網漁で網を絞ると綺麗で鮮やかなフグが上がってくる。シマフグである。シマフグは昔は年に何個体かは獲れていたフグであるが、近年見掛けなくなり珍しく、今日は何年振りか久しぶりの対面となる。見た目には綺麗なフグであるが、それが食べるとなると毒々しい感じがする。だが、身に毒はなく水揚げできるので生きた状態で帰港し水揚げする。ところが本当に久しぶりの水揚げだったからか、その毒々しさから水揚げは拒否されてしまう。水揚げしたとしても安値のフグなので金額に対してのリスクを考え拒否された感じである。ということで一応船の中に生かしておいて水族館が来た時にでも渡そうかと考える。