お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

恐るべし小学生のお魚博士

2020年03月09日 | 日記
 何気なくNature of Kagoshimaの新しい論文が出版されていないかネットをチェックする。するとヨコヅナマルコバン2個体目の記録の論文が掲載されている。2個体目が見つかるのも時間の問題だろうと思っていただけに驚きはない。ところが魚ボラの学生が報告書を書いて投稿したのだろうと思ったが、その論文を見て驚く。著者は魚ボラの学生ではなく福岡県の小学5年生である。この小学生と同じ苗字の学生がいるので一瞬勘違いしていた。この小学生は福岡のお魚博士としてメディアによく登場し、数年前から私もテレビを見て知っていた。そして疑問が色々と湧く。お魚博士とは言えまだ小学生で、どうしてヨコヅナマルコバンの事を知っているのだろうか。ヨコヅナマルコバンは昨年、魚類学雑誌に投稿し出版されたが、まだ図鑑などには載っておらず、この魚類学雑誌を見ないと知らないはずである。更にこの魚類学雑誌の最新版は魚類学会の会員しか閲覧はできない。学会の会員とは思えず、親が会員なのだろうかと悩む。また、調理をしていて同定のキーとなる頭骨の違いに気付いたそうで、同属他種との違いを知っているだけでも驚くが、それを調理していて気付くとは。論文の構成も普通のものと変わらない。少し違うのは食レポまで記載されており、読んでみると心が和む。本当に魚好きとはいえまだ小学生である。福岡の小学生という事で将来は鹿児島大学に入学して頂いて私が採集した魚の論文を書いてもらいたい。だが、大学生になるまでに私の方が体に限界が来そうである。


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