お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

異例の夜間採集

2020年05月02日 | 採集
 漁協も今日からゴールデンウィーク突入。という事で今夜の夜間採集は不安であった。と言うのも例年ゴールデンウィークにはこの近辺の港は夜中でも釣り人が溢れ、普段は釣り人がいないこの港でも釣り場を求めて釣り人がやって来る。今回も釣り人がいて夜間採集が出来ないかもと思いながら港へと向かう。ところが新型コロナウイルスの影響か釣り人は一人も見当たらない。ということで諦めかけていた夜間採集が通常通り出来る。干潮時で潮が引いていて海底まで良く見える。魚を探すとまた、トカゲゴチを見つける。今年は夜間採集でトカゲゴチをよく見る。採集はせずに写真だけ撮る。その後、小さなフグの稚魚を発見。この港に沢山いるキタマクラではないので採集してみる。だが、小さ過ぎて現場ではよくわからず。その後も見つけ、3個体採集。その後、水面を透明な稚魚が泳いでいて採集。イワシ類の稚魚かと思うがバケツに入れると壁に張り付く。腹鰭が吸盤になっているみたいなのでハゼ類の稚魚っぽい。家に持ち帰り水槽に入れて撮影し、拡大してみる。フグもハゼもこの港では初めて採集したが、フグの方は体色やこれだけ採集できたので普通種と思い、体色や背の模様からこの近辺に沢山いるクサフグの幼魚だろうか。そして透明な稚魚の方であるが、やはり腹鰭が吸盤状になっており、ハゼの仲間と思われる。だが、種までは全く見当もつかず。まだ稚魚で水面に居たので浮遊期と思われ、これから着底するのだろう。となると、この近辺には川も流れ込んでおり、アユの仔稚魚もこの港で確認しているので淡水のハゼの可能性もある。結局どちらもわからないので水槽に海水を張り、経過を見る事にする。


トカゲゴチ





クサフグ?稚魚




ハゼ類の稚魚


*後日、FBでハゼはボウズハゼの稚魚と教えて頂きました。ありがとうございました。
コメント
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