お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

深海エビ漁で得た、そのほかの魚達

2020年10月04日 | 日記
 今日の深海エビ漁で得られたイトヒキカガミダイ以外の魚達である。イトハリゴチとトウカイツノザメは今回が初採集。


イトハリゴチ



シマイタチウオ



フウセンキンメ



サンゴイワシ




ハダカイワシの仲間



ホウネンエソの仲間



カゴマトウダイ



ソコマトウダイ



トウヨウカマス



フウリュウウオ



ミドリフサアンコウ



ボウズカジカ



トウカイツノザメ



ヒレタカフジクジラ



ギンザメ



ダイコクサギフエ



ウロコガレイ



アカムツ




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深海エビ漁でイトヒキカガミダイ

2020年10月04日 | 採集
 今日は忙しくてなかなか乗船できなかった深海エビ漁に今年初乗船。魚ボラの標本用の深海魚を求めて4時前に出航。漁場まで2時間弱。漁場に到着する頃にようやく辺りが明るくなってくる。網を入れて操業。すると日も昇って来る。1時間程網を曳き、いよいよ網を揚げ、魚とのご対面。網が水面まで揚がるとエビの選別をしやすくする為に網の口を開き、浮いた魚を外へ放出する。その時に確保したい魚をタモ網を借りて掬う。その時はカモメも集まり私との争奪戦となる。するといつもは大きな個体ばかりのカガミダイだが、標本サイズの小さな個体を発見し急いで確保。確保したい魚をひと通り掬い取り、争奪戦を終え掬った魚をクーラーへと移す。すると小さなカガミダイの背鰭が糸状に伸びている。これはイトヒキカガミダイである。イトヒキカガミダイは昨年新種記載されたばかりの魚である。いきなりお宝をゲットである。この伸びた鰭が切れないように丁寧にジップロックに入れ保存する。イトヒキカガミダイの記載論文を読んでいないのだが、大きく成長してもこの糸状に伸びた鰭は残るのだろうか。イトヒキアジは成長に伴い伸びた鰭も短くなる。同じように伸びた鰭が成長に伴い短くなれば識別するのは容易ではない。だが、鰭の長さが維持されるかどうかはわからないが、運よく魚ボラの学生が最近執筆したカガミダイの論文を読むとイトヒキカガミダイとカガミダイの違いが引用されており、臀鰭第2棘と第3棘の間の基底部に骨質棘状板がないことからカガミダイと容易に識別出来るらしい。これからは大型個体も確保して骨質棘状板を確認してみなければならない。



イトヒキカガミダイ






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