今日、図鑑「高尾野川河口周辺の生きものたち」が届く。この図鑑は「鹿児島県のツル及びその渡来地」として高尾野川周辺の田園地帯が国指定出水・高尾野鳥獣保護区に指定されており、最近ラムサール条約登録候補湿地に選定されたものの、その周辺水域に生息する水生生物や河川周辺の植物相に関する知見は今までほとんどなく、出水市より魚類分類学研究室が生物相の調査依頼を受け、半年かけて調査を行ったその成果である。私も1日だけ現地調査に参加している(ブログ2020 5.31)。この図鑑では魚類だけでなく、鳥類(73種)、魚類(71種)、甲殻類(72種)、貝類(49種)及び植物(90種)の5つの分類群セクションから成り、中には絶滅危惧種、希少種が多々含まれ、環境保全の重要性も読み取ることが出来る。現在魚類分類学研究室では甲殻類にも通な学生が在籍しており、魚類だけでなく、専門外の甲殻類も担当し調査、執筆している。この図鑑のPDF版は鹿大総合研究博物館のページ(https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/staff/motomura/dl.html)から無料でダウンロードでき、冊子体は鹿児島大学インフォメーションセンターで購入が可能。
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