2月の終わりの夜間採集でミミズハゼを採集した(ブログ2021 2.27)。その時の標本を魚ボラのミミズハゼのプロの学生が見てくれて、全てミミズハゼと同定してもらう。その事をメールで教えて頂いたのだが、そのメールに普通のミミズハゼは海域で出るのは少し珍しいとの事。場所的には川が無い海岸であるが、確か海水に浸からない場所であるものの石の下は湿っていたなと思い、ブログにもそう書いている。夜間採集日の前日は雨が降っており、山からの水が伏流水の様に流れていたのかもしれないが、普段は水があるのだろうかと気になる。そこで今日、仕事が終わってからその場所を改めて訪れる。ここ数日は天気が良く、雨は降っていない。だが、その場所へ行くとやはり石の下は湿っている。水を舐めてみるとしょっぱくはなく真水である。その湿っている状況を辿って行くと土の中から水が出ている場所を見つける。やはり常に伏流水が流れている場所である。ミミズハゼを探すと海側から陸側へ移動するにつれ、個体数も増えていき、海水を嫌っている感じがする。網など何も持って来ていないが、折角なのでミミズハゼを採集し、落ちているペットボトルを拾い、そこに入れる。今回は小さな稚魚も確認できたが、小さ過ぎて採集は出来なかった。こんな小さな水源をよく見つけ、生息しているミミズハゼ達。本当に面白く、ミミズハゼの魅力にハマって行きそうである。また、真っ暗な海岸でこの局地の水源にたどり着き、ミミズハゼを見つけた自分の嗅覚も改めて褒めたい。
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