お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

釣り雑誌掲載

2021年04月15日 | 日記
 今年の初め、魚類学者の方からメールを頂いた。面識のない方だが有名な方なので私は一方的に存じており、鹿大で日本生態学会が行われた時にお見掛けしたこともある。その方がウシサワラの情報を求め、私のブログ(ブログ2020 11.27)を見つけたそうで、魚ボラの先生伝で私に問い合わせが来る。その有名な方に私のブログを見て頂けた事やメールを頂いた事だけでとても嬉しい。その魚類学者の方が釣り雑誌で「珍魚ファイル」なる連載枠を担当しており、そこでウシサワラを取り上げるとの事でブログの写真の借用依頼である。「つり情報」という関東ローカルの隔週刊誌である。ウシサワラは確かに珍魚であり、一般の人どころか釣り人、市場関係者でさえ出会う機会は非常に少ないと思う。そのような魚を釣り雑誌で紹介して頂けるなんて本当に有難く、より多くの方に知って頂ければと思う次第である。今回のブログに掲載した写真は体側の斑紋が薄く特徴がよく現れていなかった為、今まで撮り溜めたウシサワラの写真を見てもらい、そこから選んで頂いた。そして今日、5月1日号(4月15日発売)が送られて来る。カラーページで見栄え良くウシサワラが載っており、それだけで感無量である。その解説の中で小型個体についての疑問が記載されている。標本用に確保するには小さな個体でなければ厳しいのだが、国内で再生産している可能性は低く、標本確保は夢物語となってしまうのだろうか。





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トビウオ幼魚

2021年04月15日 | 定置網
 今日の定置網漁でまたトビウオの幼魚を発見し、タモ網で掬い確保する。先月、急にトビウオ幼魚の入網があり、ブログ記事にもした(ブログ2021 3.23)が、今年は出て来るのが早いなと思ったが、それからはまだ消えてしまっていた。そして、今日再び入網するが、今回は1個体のみしか確認出来ず。トビウオの幼魚は普通は数個体まとまって泳いでいるものであるが、1個体のみとはちょっと珍しい。数個体入網していたが、次から次へと捕食されてしまったのだろうか。流れ藻など隠れる場所でもあれば1個体でも残ることが出来るかもしれないが、今はそのようなものはなく、他の魚に捕食されずに泳いでいたことが不思議である。家に持ち帰り写真を撮り、またひとつデータとして保存する。


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残念なエビスザメ

2021年04月15日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げ後、本船にちょっとしたトラブルがあり、いつも修理をお願いしている鉄工所へ電話する。だが、電話が繋がらない。そこで鉄工所まで行ってみると、丁度船がドックするところで、その作業にあたっていて電話に出る事が出来なかった模様。その作業が終わるのを見届け、うちの船の作業を依頼する。船に戻ると市場に珍しいサメが揚がったよと言われ、見に行く。すると既にサメは解体され、ブツ切り状態でタンクの中に入っていた。ブツ切りであるがその体の模様を見て驚く。もしやと思い頭部を探すが、頭部は既にこのサメを獲られた方が捨てる為に持ち帰ったとの事で確認できないが、鰓孔が残っていた。その数を数えると7枚ある。これでエビスザメであることが確定する。エビスザメは以前に漁協の定置網にも1度だけ入網したことがあり、その時は水族館へと搬出され、ブログでも紹介している(ブログ2015 2.24)。その時も魚ボラの標本用と考えたが水族館に持って行かれてしまった。今回も既にブツ切り状態で頭部も無い状態なので標本としての確保は諦める。家に帰りエビスザメの大学での標本登録状況を調べるとまだ未登録となっている。大学にもまだ標本が無いとなると、今回の出来事は本当に惜しい。もしも鉄工所への電話が繋がっていたら、話は電話で済み、市場にサメが揚がった時は自分もその場に立ち会え、ブツ切りにされる前に標本用に確保出来たかもしれない。本当に今回は運が悪かったとしか思えず悔しい思いである。今度エビスザメに出会えるのは何時になるだろうか。そして標本登録まで漕ぎ着けるだろうか。





ブツ切りにされたエビスザメ
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