お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

甘く見ていたヒメツバメウオ

2023年11月04日 | 採集
 今日の素潜り採集。仕事が終わってから家に帰る前に港へ濁りなど海の様子を見に来た。すると水面近くに他の魚に混ざってヒメツバメウオを発見する。ヒメツバメウオは昔1度だけ仕事の倉庫前で見つけたことがある。当時はまだ鹿児島県本土では未確認だったので採集していれば報告出来たのだが、直ぐに逃げられてしまい悔し思いをしていた。そのヒメツバメウオが目の前で泳いでいる。泳ぎを見ていると逃げる時に長い背鰭・臀鰭が抵抗になって靡き、速く泳げない感じに見える。これならナンヨウツバメウオの幼魚を採る感覚で簡単に採集出来そうに思う。家に帰り準備して再び素潜り採集へと港に来る。すると先程いた場所では確認出来なかったものの裏のテトラの場所で発見。早速タモ網で採集に取り掛かる。ところが近付くと予想外で結構な速さで逃げるではないか。何度も追いかけるもテトラの裏へと逃げてしまい、結局採集するのは難しそうなので今回は諦める。実は最近は県本土でもあちこちで確認され、既に標本も得られている。昔だったら採集出来るまで粘ったかもしれないが時間が勿体ないので別種を探す事に時間を当てることにする。

水面を覗くとヒメツバメウオを発見





テトラの裏へと逃げて行ってしまう
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初採集だけど サラサゴンべ

2023年11月04日 | 採集
 今回の素潜り採集では更にカスミフグやサラサゴンべも採集。カスミフグは以前にうちの定置網で獲れたこと(ブログ2017 12.13)があり、また交雑種(ブログ2017 1.7)まで獲れている。だが、素潜り採集では初採集である。石の影でジッと休んでいたうえフグなのであっさりと採集出来た。また小さなサンゴの上にサラサゴンべを発見。周りに大きなサンゴもあるのに何故か小さなサンゴの上にいた。ここではゴンべ科の魚は定置網や釣りでオキゴンべを確認しているだけで他種はまだ未確認であった。なのでサラサゴンべは初確認である。幸い小さなサンゴにいたのでこちらも簡単に採集することが出来た。初確認、初採集なので嬉しいはずなのだが、普通に生息していそうな魚なので感情はそこまでもない。だからサラサゴンべよりも既に定置網で確保済みであるカスミフグの方がまだ嬉しい感じである。
カスミフグを発見

カスミフグ

サラサゴンべ




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逃げないオトメハゼ

2023年11月04日 | 採集
 今回の素潜り採集では以前に一度だけ採集したことがあるオトメハゼ(ブログ2021 11.1)も見つける。更に砂地にペアで並んでおり出来れば両個体共採集したい。ところが網に追い込むと網の隙間から2個体共逃げられてしまう。だが、直ぐ目の前で止まりジッとしている。という事で網はそのままの位置で反対側からまた追い込む。すると1個体採集したもののもう1個体はまた網の隙間から出てしまう。だが、やはりそこから動かない。結局また反対側から追い込み今度は採集。2個体共採集することが出来た。普通の魚なら網をすり抜けると驚いて遠くへ逃げてしまうのだが、このオトメハゼは逃げることはなかった為、簡単に採集することが出来た。そのようなハゼなのだろうか。
オトメハゼのペア




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アカテンモチノウオ初確認・初採集

2023年11月04日 | 採集
 今日はツムギハゼを採集後、更に先へ進んで行くと目の前を凄い速さで黒い魚が横切り、目の前の石の下に隠れる。何だろうと石の下を覗こうとすると直ぐに少し離れた隣の石の下に移ってしまう。動きが速すぎて魚種どころか何の種類なのかすら確認出来ないくらい。だが、その石の下から動かない。これは採集のチャンスである。石を囲む様に網を張る。そして石の下から追い出し採集する事が出来た。見ると初めて見る魚で種名まではわからない。だが、ミツバモチノウオに雰囲気が似ているのでその類だろうと思う。家に帰り調べるとアカテンモチノウオであることが判明。初確認初採集である。今回採集した場所は砂地の上に転石が離れて点在しており石と石が離れていたのでその間に網を入れ採集出来た感じである。他の場所であれば石の下から並ぶ石の下へと直ぐに移って行き、見失ってしまい採集出来なかったと思うので、この場所で見つけたことが本当にラッキーであった。
アカテンモチノウオ



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もう生息域内? ツムギハゼ

2023年11月04日 | 採集
 もう11月である。9月10月は何かとあり、素潜りに行く事が出来なかった。無理してでも行かないと今期の素潜りが終わってしまいそうである。来週から寒気が入り寒くなる予報なので今日は仕事が終わってから素潜り採集に行く。仕事の貝採りはメインの貝が禁漁に入っているので今回は魚の採集に集中出来る。海に入るとちょっと透明度が悪いものの、まだ寒さは感じないのでひと安心。水中を覗くといつもの様に巣穴の入り口にハゼが見える。いつものカスリハゼだろうと思う。サイズが大きいので採集してみようと近付くとずんぐりしていてカスリハゼではない。直ぐに巣穴に入ってしまい魚種を確認出来なかった。巣穴を覗き込もうと近付くと中から数個体ハゼが出て来る。見るとツムギハゼである。ツムギハゼはフグ毒を有する食べると危ないハゼであり琉球列島以南に生息している。ところが5年前にいつもの夜間採集で採れて驚き(ブログ2018 11.3)、その後も2度採集している(ブログ2018 11.24)(ブログ2021 11.21)。その時は黒潮により偶発的に現れたものと思っていたが、今ここで見た光景は個体数も多く普通に生息しているように感じた。だが、この場所は毎年潜っているがツムギハゼを確認したのは初めてであり、今後定着するのかが気になる。今回は更にいつもは幼魚しか見る事がなかったサラサハゼが綺麗な成魚となり、あちこちで確認出来きてこちらも採集する。 
ツムギハゼを確認


サラサハゼ


ツムギハゼ



サラサハゼ


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