お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

夜間採集でオキフエダイ幼魚再び

2023年11月25日 | 採集
 今日は定置網でアキイロイケカツオが獲れ、まだ興奮気味であるが今日は土曜日で夜間採集の日でもある。アキイロイケカツオでもうお腹いっぱいであるが今夜は大潮前で干潮が夜中という事で夜間採集も期待出来そうな感じである。という事で夜間採集決行。いつもの港へ行くといい感じに潮が引いており、港内に降りて散策する。だが、魚の気配がない。そこで以前にシラヌイハタの幼魚を採集した所(ブログ2018 12.22)へ行き、石の裏などを探る。するとフエダイ科の幼魚が出て来る。動きが鈍いので難なく採集。見ると体側に黒斑が確認出来ない。これはまたオキフエダイの幼魚である。オキフエダイは長年探していた魚であるが、2ヶ月前にここの港の岸壁で見つけ初めて採集し(ブログ2023 9.16)、更に今週の初めに定置網でも獲れ、初入網となった(ブログ2023 11.20)魚である。あれだけ探しても見つからなかったオキフエダイであるが、こんなにも続けて見つかるという事はそのような潮が入って来たのだろうか。今後も期待出来そうであり、更にまだ見ぬバラフエダイ、ナミフエダイも期待したいところである。


オキフエダイ幼魚

ゴマモンガラ幼魚

アオブダイ幼魚

オキフエダイ幼魚
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遂に来た!アキイロイケカツオ

2023年11月25日 | 定置網
 先月から毎日のように定置網にイケカツオ、ミナミイケカツオの幼魚が入網している。そこでその中からある魚を探していた。そして遂に今日の定置網漁で発見。アキイロイケカツオである。アキイロイケカツオは2021年に隣の宮崎でその幼魚が見つかり、続いて石垣島でも成魚が見つかった日本未記録種である。そして今年の2月に日本初記録種として記載され、標準和名アキイロイケカツオと提唱されたまだ新顔の魚である。お隣の宮崎で得られた事をSNSで知り、こちらでも見つかるだろうと毎年探していた。今年は特に定置網にイケカツオの幼魚が多く入っていたので期待が高まっていたもののなかなか見つからず、同じくアジ科のミヤカミヒラアジやテルメアジなどが宮崎で見つかってからこちらで見つかるまでに何年も掛かっているのでアキイロイケカツオもやはりそんなに簡単に見つかるものではないのだろうとも感じていた。先月の終わりにはやっと体高の高い個体を見つけドキッとしたものの、見ると背鰭や尾鰭が黒い。アキイロイケカツオは背鰭や胸鰭、尾鰭が黄色みがかるのでその個体は普通のイケカツオであり奇形と思われる。今日はアキイロイケカツオを全部で3個体も発見。だが、そのうち2個体が尾鰭に欠落があり完全なのは1個体のみである。石垣島では見つかっているものの奄美などではまだ見つかっておらず、恐らく鹿児島県初記録と思われる。という事で直ぐにでも大学へ標本登録に行かなければならないのだが今日は土曜日である。土日は大学の門が閉まっており、先生やカードを持った学生がいなければ車で中に入ることは出来ない。魚ボラの先生や学生の多くは現在海外出張中である。残っている学生に確認するとやはり今日は車で大学内に入ることが出来ないみたいである。昨日も大学へ行ったばかりであり、月曜日にもアキイロイケカツオが獲れそうな感じがするので今回はうちの冷蔵庫で冷蔵して置き、月曜日に大学へ持ち込むことにする。
アキイロイケカツオ

今回は3個体

写真上:アキイロイケカツオ 写真下:ミナミイケカツオ

毎日イケカツオの幼魚が定置網に入網

先月獲れた全長に対して体高の高いイケカツオ(奇形?)

写真上からイケカツオ・ミナミイケカツオ・アキイロイケカツオ


アキイロイケカツオの体側の鱗
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