お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

知らなかった地元の採集でクエ幼魚初採集

2023年11月27日 | 採集
 今日は大学にアキイロイケカツオを持ち込んだ。時間が無かったのだが、そこで学生から採集に関する有力な情報を得た。なんと私の地元の話である。川の河口でハタ類の幼魚が沢山いたらしい。更にこちらではまだ未確認のタビラクチが何気に陸上で休んでいて採集して来ていたのである。今まで素潜り採集でよく来ている場所であるが、素潜りでは河口に近づくと川からの水の入りがあり冷たかったり真水と海水の狭間で見え難かったりで近付くものの入り込んでまでは採集していなかった。それが潜らなくても干潮時に陸から採集出来るなんて今まで思ってもみなかった。まさか地元を紹介してもらうとは恥ずかしい限りである。でも、そんな話を聞いてしまったら確かめずにはいられない状況である。今日は大学の門が閉まる前に帰らないといけないし、明日は時化で仕事は休みだし、丁度今夜は大潮で夜中が干潮と言う事で帰ったら今夜採集に行けと言わんばかりの条件が整っているではないか。という事で夜中に夜間採集を決行する。地元という事で下調べもなくすんなりと現場に到着。まずは逃げられない様にタビラクチ探しで川の縁の陸を散策。だが見つからなかった。次に水中散策であるが明日が時化と言う事であったが既に風が強く吹いており、おまけに川なので風の通りが非常に良く水中が全く見えない状況。これで河口は諦めざるを得ない状況である。最後に諦めムードで河口横の普段素潜り採集をしている場所へ行ってみる。するとタイドプールというより水深の全くない水溜まりがあちこちに出来ているだけの状況。これでは駄目だなと思いながら大きめの石の裏を覗いていく。するとハゼ類やタナバタウオばかりであったが遂にクエの幼魚を発見。逃げられないくらい海水もない浅い所であり非常に驚く。こんな状況の所にいるなんて今までは想像もしていなく、更に良く知る場所なだけにこの30年もの間知らなかったことが非常に悔やまれる。地元なだけに今後の夜間採集はいつもの港と干潮時はこの場所と2ヵ所を探ることになりそうである。

タナバタウオ

タナバタウオ

グァムカサゴ

スズメダイ科の魚(尾鰭が白く初めて見るので確保)
*後日、魚ボラでメガネスズメダイに同定されました

驚きのクエ幼魚発見(初採集)

今日の成果

クエ幼魚

グァムカサゴ

カエルウオ
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アキイロイケカツオを標本登録

2023年11月27日 | 魚ボラ
 今日は大学へアキイロイケカツオを持ち込む予定である。2日前の定置網漁でアキイロイケカツオが3個体も獲れたので休み挟んで今朝の漁でも獲れるだろうと思っていたのだが、イケカツオはいたもののアキイロイケカツオの姿はなく、やはりまだ稀少種という事で考えが甘かったかも。仕事が終わり標本を持って鹿児島へ向かったのだが所用に時間が掛かってしまい、大学に到着したのが18時前となってしまう。大学内には入れたもののまだ魚ボラの先生達は海外出張中。19時には大学の門が閉まってしまい出られなくなるので1時間程しか滞在出来ない状況である。残っている学生達に持ち込んだアキイロイケカツオを標本登録してもらう。結局時間はあっという間に過ぎ、展鰭してもらったところで滞在時間は終了。明日は時化で仕事は休みになったので時間はあるものの、標本写真の撮影までは立ち会うことが出来ずに帰路に就く。



同じ日に獲れたヒシカイワリ



アキイロイケカツオ


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