お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

気になっていた写真

2008年01月04日 | 定置網

 今日は仕事始めである。昨年は最後の2日間が時化で定置網を起こすことができなかったので、1週間振りの網起こしとなる。また、正月の間鹿児島は大荒れの天気だったようで、1週間振りでさらに時化明けと、大漁を予感させるシナリオである。網を起こすとやはりロウニンアジやマアジ、タチウオなどが大漁。魚種も多過ぎて珍しい魚を見つけ出せない。帰港するとどこの定置網も大漁で揚場はごった返している。そんな中、水揚げされているアジ科の魚に目が付く。この魚、かなり昔定置網で1個体のみ捕れ写真に収めていた。その頃は現場で写真を撮ったら魚は捨てていた。家に帰ってから図鑑で調べたが種が分からなく、前鰓蓋骨後縁が黒かったという事だけでインドカイワリと同定していた。だが、今となっては種が不明であった。その後捕れることが無かった。写真からインターネットで調べたがインドカイワリにしては体形が丸いような気がして、別種のように思え気になっていた。それと同じような体形で前鰓蓋骨後縁が黒い魚が水揚げされている。すぐにでも確保したいのだが漁協の職員は忙しく、相手にしてくれそうもない。そこを無理言って頼み込み、何とか確保する。家に持ち帰り検索図鑑で調べるとインドカイワリとなる。形質を調べても一致した。あとはこの体形。やはり丸い感じがする。また、インターネットでの画像は下顎が大きく強調されているが、この個体はそこまでない。幼魚期はこんな感じなのだろうか?魚ボラに持ち込んで調べてみなければ!
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