お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ドクサバフグ

2009年02月19日 | 市場


 今日は定置網漁を終え帰港すると、水揚げ場に大きなフグが1個体だけ別にされていた。見た目はシロサバフグのようであったが、体背面の小棘域が背鰭起部まで達しているのが遠くからでも見え、直ぐにドクサバフグと分かる。定置網で獲られた個体で漁協の職員が気付いて水揚げされた中からはねたようである。ドクサバフグは魚ボラの標本用にまだ確保していないので欲しかった魚である。漁協の職員に話すと処分するとの事。もちろん標本用に頂く。ドクサバフグはここ鹿児島県でも釣人によるフグの自家調理による食中毒事件が発生したそうで、専門家によれば最近の温暖化の影響等により分布を広げ、今後このような事件が増える恐れがあるとの事。そうは言うものの、このドクサバフグ、昔は年に数個体は見ることができたが、近年見掛けなくなり今回は2年振り(前回、ブログ2007 4.14)の対面であった。だが、この温暖化の影響とはあてにならないが、たくさん捕れれば注意はするものの、滅多に捕れなければ注意力に欠け、結果的には食中毒事件が増える可能性が高くなり言っている事は間違ってはいないような気もする。今度捕れるのはいつになるか分からないが、また水揚げされるのを未然に防ぐように漁師、漁協、仲買人が気を付けなければならない。


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