お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

トビエイ確保

2022年05月16日 | 定置網
 今日は定置網漁を操業中、水面でトビエイが泳いでいるのを発見。トビエイは魚ボラの標本用に探していたエイなので確保する。サメやエイ類はサイズが大きな為、標本を確保するのが大変な為、数多くは確保していない。このトビエイも今までにうちの定置網では1個体のみ標本登録されていた。薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)を制作している時もトビエイはこの個体を掲載していた。ところが昨年の11月にオーストラリアの固有種とされていたMyliobatis hamlyni Ogilby, 1911が日本にも分布していることがわかり、スミレトビエイと標準和名が提唱された。それにより、うちの定置網で得られた個体もこのスミレトビエイと再同定されてしまい、トビエイの標本が無い状態となってしまう。幸いにも図鑑には範囲内の他所から得られた標本を載せ、トビエイを掲載することが出来、事なきを得る。スミレトビエイは体盤に斑紋が無いということなので、今回泳いでいる姿を見て斑紋が確認出来たので直ぐにトビエイとわかった。これでトビエイの標本も確保出来たのだが、この個体は今まで見て来た個体と比べると尾部が短い感じがする。先端を見ると切れた感じではないが、以前に何かの拍子に切れてしまったのだろう。トビエイの標本を確保したものの完全体ではないので、これからもトビエイの標本探しは続くのである。










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