お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

テングダイ

2007年05月11日 | 定置網

 今日は定置網でテングダイが1個体獲れる。この個体は東京の水族館に搬出される予定。テングダイは毎年、今の時期(4~6月)の2ヶ月間くらいしか獲れない。しかもうちの定置網では年間10個体も獲れない。この魚、普通は水揚げされるのだが、うちで獲れるものはほとんどが水族館に搬出される為、もう10年以上水揚げしていない。テングダイは見ての通り、体は縞々で鰭が大きく、しかも鰭を常に広げて泳いでくれる。水族館で見ると優雅に泳いでいて、とても絵になる。しかし、水族館の人に言わせると、飼育が非常に難しいらしい。自然下ではクモヒトデという特殊?なヒトデを食べているらしく、餌付けが大変みたいで、しかも病気が出やすく、病気になると治らないそうだ。この魚、水揚げしても殆ど雑魚扱いで安値である。だが水族館は高値で買ってくれる。大きな声では言えないが、水族館で上手く飼育されてしまうと次の注文が来ない。テングダイのようにできれば一年で斃死してくれれば毎年注文が来て、こちらも助かる。しかし、水族館に行く度に必ず見たい魚でもある。
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