お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

モヨウフグ幼魚

2021年05月07日 | 定置網
 最近は定置網漁でキタマクラの幼魚がたくさん混獲される。キタマクラは毒があるという事で、雑魚の中から取り除かなければならない。だが、パンパンに膨らんだりして水に浮く為、氷水に入っている時は取り除き易い。そんな中、キタマクラと同じ様にパンパンに膨らんだ模様の違うフグの幼魚が見つかる。サザナミフグの幼魚かなと思ったが、水玉模様が無く、全てスジ状の模様である。と言う事はモヨウフグの幼魚である。モヨウフグの背側は黒点模様であるが、幼魚期は全てスジ状であり、これが成長に伴いスジが分裂して黒点になって行く。モヨウフグの幼魚は昨年(ブログ2020 6.29)や今までにも数個体獲れた事があるが、今回の個体は今までの中で一番最小である。成長過程の写真を残したいので持ち帰り、撮影する事に。体内にエアーが入りパンパンに膨らんでいる為に、撮影用の水槽に入れても浮いてしまう。そこで針を刺しエアーを抜いてみる。するとエアーは抜けたもののペッタンコになり見栄えがしない。そこで注射器を使い、程良くシワが無くなる程度になるまで体内に水を注入し、何とか撮影する事が出来た。だが、普段はこの様にまん丸な体型で泳いでいる訳では無いので、やはり普通の状態での撮影をしてみたいところである。

まん丸に膨らんだモヨウフグ幼魚(横から)



モヨウフグ幼魚(正面から)



キタマクラ幼魚もパンパン



エアーを抜き、ペッタンコ



注射器で体内に水を注入し、程よく膨らます





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