今日は定置網漁の水揚げ後、本船にちょっとしたトラブルがあり、いつも修理をお願いしている鉄工所へ電話する。だが、電話が繋がらない。そこで鉄工所まで行ってみると、丁度船がドックするところで、その作業にあたっていて電話に出る事が出来なかった模様。その作業が終わるのを見届け、うちの船の作業を依頼する。船に戻ると市場に珍しいサメが揚がったよと言われ、見に行く。すると既にサメは解体され、ブツ切り状態でタンクの中に入っていた。ブツ切りであるがその体の模様を見て驚く。もしやと思い頭部を探すが、頭部は既にこのサメを獲られた方が捨てる為に持ち帰ったとの事で確認できないが、鰓孔が残っていた。その数を数えると7枚ある。これでエビスザメであることが確定する。エビスザメは以前に漁協の定置網にも1度だけ入網したことがあり、その時は水族館へと搬出され、ブログでも紹介している(ブログ2015 2.24)。その時も魚ボラの標本用と考えたが水族館に持って行かれてしまった。今回も既にブツ切り状態で頭部も無い状態なので標本としての確保は諦める。家に帰りエビスザメの大学での標本登録状況を調べるとまだ未登録となっている。大学にもまだ標本が無いとなると、今回の出来事は本当に惜しい。もしも鉄工所への電話が繋がっていたら、話は電話で済み、市場にサメが揚がった時は自分もその場に立ち会え、ブツ切りにされる前に標本用に確保出来たかもしれない。本当に今回は運が悪かったとしか思えず悔しい思いである。今度エビスザメに出会えるのは何時になるだろうか。そして標本登録まで漕ぎ着けるだろうか。
ブツ切りにされたエビスザメ
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