相変わらず定置網でニセタカサゴが毎日獲れている。だが、ここで獲れるニセタカサゴは沖縄に生息するものとは容姿が違い別種ではと思っている。その沖縄産と同じような個体を日々探している。神奈川でそのような個体が見つかり報告もされている。すると今日、他のニセタカサゴとは体側に入る縦帯が違う個体を見つける。何も良く調べずこれが探していた魚だと思い込み確保する。家に帰り早速標本写真を撮影。そして両者の写真を並べて編集する。すると明らかに縦帯の入り方が違う。だが、さらよく見ると探していた個体の縦帯が側線から少し外れている。となるとニセタカサゴではなく普通のタカサゴである。お恥ずかしいが普通のタカサゴの事はまったく頭に無かった。ニセタカサゴの成魚の中に最近はタカサゴも混ざるようになって来ている。だが、幼魚は獲れた事が少なく全く考えていなかった。結局タカサゴとニセタカサゴの幼魚を並べた比較写真になってしまう。
写真上、ニセタカサゴ 写真下、タカサゴ
写真上、タカサゴ 写真下、ニセタカサゴ
尾鰭の黒色斑と背鰭の被鱗域があることから違うことは解りますが・・・
一応事情通から色々聞いていますが、最終的な解決は核型やら何やらみないことにはダメなのかなぁ
>一瞬ヒメタカサゴに見えました。
確かに!まだ幼魚があまり獲れなかった頃、魚ボラでもヒメタカサゴと誤同定していました。
このニセタカサゴ、成長すると体高はタカサゴ並みになって来ます。でも赤銅色の体色はそのままですね。
最終的な解決はDNAとかになっちゃうんですか。手を出せない領域か。
もっと細かい所をみないことには何とも言えないとか・・・
こんなに違うのになぁ
DNAでもダメなのですか。そこまで一緒ならもう同一種とした方がいいのでしょうかね。
本当にこんなに違うのになぁ。
例えば、これが遙か前に分化した種であればDNAの分析は有効なんですが、
最近分化したような種であるとなかなか厳しいようです。
例えば最近の事例ですとメバルがそうでしたし
ブダイなんかも結構厳しいとは聞いています。
また同種内系群であればなおさらです。
ただ見て違うのであれば、別種かどうかはおいといて、何らかの差はあるはずです。
その違いが何かを調べるのも研究の1つではあるのですが
本当に何でしょうね、これは
確かにDNA分析とはそういうものなんでしょうね。最近
分化した種だとハッキリとした違いがまだ無いのでしょうね。
でもこちらで獲れているタイプから沖縄産のタイプの子は産まれないでしょうから何かが違うのでしょうね。