お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

夜間採集

2007年05月19日 | 採集

 今日は時化となり、定置網は出漁できなかった。夜になると強かった風も止んだので、久しぶりに夜間採集を行なう。港に着くと風は止んでいるもののウネリがある。魚の姿を探し、掬ってみるが定番のボラ・カゴカキダイ・メジナの幼魚ばかりである。岸壁際に小さなゴカイ?の仲間が群泳しており、見ているとそこにアジ子のような魚が度々突っ込んでくる。網を構えて待ち、掬ってみるとアジではなくムツの幼魚であった。ライトに照らされたムツの幼魚は背の斑紋が青く光り、綺麗である。ムツは幼魚期には沿岸に生息し、成長に伴い沖合へ移動する。これから定置網でも獲れる時期に入るのだが、水揚げできるサイズまで成長しないうちに深場に旅立ってしまう。ムツの幼魚は体が金色に輝き綺麗であるが、鱗が非常に剥げやすく、たくさん獲れるのだが綺麗な個体を確保するのが難しい。
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