牛滝の「大威徳寺」を後にし、地図上では
近くにある、西国4番札所「槙尾山施福寺」へ向かいました。
午前中は、あんなに晴れていたのに、
空は、どんよりと雲に覆われてしまいました。
駐車場の前にある「讃岐向不動」。
水子地蔵尊の赤い旗に一瞬誘われましたが・・・。
ここから、施福寺の山門まで440m。
本堂までは1Kの行程です。
1Kぐらいなら簡単に歩ける・・・。
しかし、これが甘い・・・と、すぐに分かりました。
平坦な道ではありません。
どれぐらいの標高差があるのか分かりませんが、
お寺までは、山登りの範疇です。
斜度15~20度はあるだろうか?
舗装されてはいるものの、凄い急坂を登ります。
もう、心臓パクパク。
やっと山門が見えて来ました。
参詣道のいたる所に、赤い前垂れのお地蔵様が・・・。
道程「五丁」を、何気なく見ていましたが、
ここからも地獄の上り坂が続きます。
お堂が見えたので、やっと着いたのか?
違いました、これは「大日堂」で、この先も延々と・・・。
「大日堂」の萓葺き屋根は朽ち果てかけていました。
見苦しい後ろ姿ですが、もう、息もたえだえ・・・。
やっと本堂が見えてきました。
地獄の先に見えた極楽・・・で、しょうか。
境内から山並みを眺めていると、「にや~」と、私を呼ぶ声が・・・。
ごめんよう、今日はエサ持ってないの。
あきらかに、お腹をすかした泣き声でした。
下が雨なら、この本堂のある所は、雪になるという。
寒い季節がやって来るね。
茶店のおばさん、何かやって下さい。
この観音様も風雪にさらされるんだろうなぁ・・・。
ここまで登ってくる道にも紅葉する木は少なかったし、
境内も、見事という紅葉ではない。
あれっ、アテが外れたかなぁ・・・。
本堂の裏手に回ってみて驚きました。
こちらは、見事な紅葉です。
すでに葉を落とした木も・・・。
何を願ってるのやら・・・?
雨がポツポツ降り出しました。
紅葉の色は、全然映えません。
さすが、西国4番札所ですね。
弘法大師「姿見の井戸」とか、剃髪されたお堂など
弘法大師さんゆかりの旧跡が残されています。
来た道を戻りますが、ヒザが、笑います。
これだけの登り・・・、西国33番札所の中でも一番
行き難いお寺らしいです。
紅葉につられて行った私でも、少々神妙な気持ちで
下山しました。はぁ、しんどかった・・・。