恐山から山を越えやって来た薬研温泉。
以前、夏に「夫婦かっぱの湯」に立ち寄り、アブがいっぱい飛び回っていたのが
強く記憶に残っていて、連れに説明する時も「アブ」が合言葉になっている。
いきなりそういう書き出しでは薬研温泉に叱られるかもしれないが、アブが発生
しそうな川と原生林の中に宿が数軒点在する。
そのうちの1軒、冬季は休業する薬研荘が今宵の宿。
もう、休業中かもしれない。
営業再開は4月下旬。
広縁に椅子があれば・・・と、いう注文を出しておいたが、そういう部屋はないので
広い目の部屋に椅子とテーブルが用意されていた。
冷蔵庫はないが、電気ポットはある。
電気ポット、きっとないだろうと、車に積んでいるのを持って来たが不要だった。
↑の写真右横の濃いピンクのバッグ。
トイレは共同。
実はこの部屋、この記事をアップするにあたって宿のサイトを覗くと、ペット連れで
宿泊可能な部屋だった。
しかし、臭いもなく、ワンが泊まったような形跡は全然ない。
風呂に一番近い部屋なので、この部屋でよかった。
風呂は小さな内湯だけで露天風呂はない。
3人も入ればいっぱいになるので、風呂場前に並ぶスリッパが多ければ、しばし待って
から入浴して欲しい・・・と、最初に言われた。
湯はびしっと熱い。
入れば排水溝からざぁ~っと湯がこぼれ出て、実に気持ちがよい。
もちろん24時間入浴可能。
夕食は部屋で18:00からと決まっている。
焼き魚以外は一度に運ばれ、焼けた魚を持って女将が部屋に現れた。
スラリとしたあだ名の通りカモシカ女将だ。
マグロは好きではないが、生のこのマグロはおいしかった。
大間であがったかどうか?聞き忘れた。
キノコたっぷりのキノコ鍋。
何だったっけ?
「はりぶなたけ」 のえごま和え。
弾力のあるキノコでおいしかった。
「らくようたけ」の甘酢和え。
薄味でこれもおいしい。
らくようたけ、後で回った鳴子峡でたくさん採っていた人がいた。
そう、珍しくもないキノコ・・・なんだ。
「なみのこ貝」の潮汁。
小さなシジミぐらいの大きさの貝で、もちろん初めて食べる。
ここに入ってる何倍もの量のなみのこ貝でダシをとったと言われる。
う~ん、ダシはアサリの方がおいしいかも。
〆は雑穀米。
ふ~、どれも薄味でおいしかった。