蔦温泉、日本秘湯を守る会の宿で、私のお気に入り宿です。
設備の整った西館、階段を100段近く上がって行く別館、大正7年に造られた本館と
3種類の料金設定がされた部屋があるが、私は本館が好き。
8畳間の部屋で、玄関側の部屋は満室、山側眺望の部屋しか空いてなかった。
大町桂月の書?
さりげなく飾られているが、きっと本物だろう。
大正14年3月、本籍をこの蔦温泉に移し、同年6月永眠、敷地内には墓もある大町桂月。
窓を開けるとこの眺め。
雪対策だろうか?足場が組まれている。
見える建物は別館への階段。
惜しみなく使われている変わった木は栃らしい。
部屋の腰壁
別館への階段。
かつて別館に泊まった事があるが、この階段を上り下りするのには閉口した。
冬季はこの別館は使われない。
私が泊まった宿の中で一番見ごたえのある便所。
ほぉ~っと思わず声が出てしまうほどの細工があちこちにあり、
ここへ何をしに来たのか忘れてしまうほど見とれてしまう。
蔦温泉へ行ったら、是非、このトイレを見てみて下さい。
男女別の「泉響の湯」。
浴槽の右側にトドになれるスペースがあり、寝ころんでいると浴槽からあふれ出た
湯が背中を流れる。
隅っこなので人のじゃまにならないし、浴室全体が薄暗いので目立たない。
これほどトドれる風呂は他に知らない。
蔦温泉がお気に入りの理由の一つ。
カランはない。
左手の湯溜めで湯を汲んでシャンプーも。
初めての人はちょっと驚いている。
アメニティはボディソープだけでシャンプー類はない。
宿のビニール袋の中にリンスインシャンプーが一つ入っている。
食事は豪華さはないが、上手に味付けされ宿泊料金(@10650)からすれば
充分なものだと思う。
以前、夕食は部屋食だったが今回は食事処で・・・だった。
その方が私は好き。
楽しみにしていたばくらい(ほやの塩辛)がない。
聞けば3泊目の夕食に付くらしい。
天ぷらはアツアツが出てきた。
ボリュウムのあるデザートだったが、ペロリ。
蔦温泉の夜はふけて・・・。
朝食も食事処で。
恥ずかしい話だが、筋子は数年前、ここで始めて食べました。
大阪人、タラコは食べても筋子はほとんど食べません。
蔦温泉、好きです。
あの風呂、おいしい食事、親切だけどベタベタしないスタッフ、なんか居心地がいいのです。
明日から4日ほど留守します。