今回の旅、北は薬研温泉まで。
宿をチェックアウトし、大湊へ向けて南下します。
目的地は海上自衛隊大湊地方隊の中にある展示施設北洋館。
大正5年に海軍士官の社交場として建築され、外壁は近くの釜臥山の安山岩を使用
した昭和の名建築。
無料で一般公開されている館内は、全国から集まった貴重な資料を保存してある。
先人の偉業をしのび、国土について考えさせられるいい資料が展示されていた。
この展示物の前で立ち止まってしまう。
北方4島だけじゃなく、千島列島のここまで日本領だったんだ。
島の名前の下に書かれているのは、ソ連が侵略した日付。
いずれも8月15日の終戦後だ。
尖閣、竹島で領土主張をしているが、北方領土も早く、全部返せ!と叫ばなくちゃ。
この歳になっても、こういう事は知らなかった。
知らない人がほとんどではないだろうか?
もっと積極的に愛国心が育つような教育をするべきだと思う。
北千島の探検・開発に尽力した郡司成忠という軍人さんの事も、ここで始めて知りました。
国道を挟んだ向かい側、小高い丘の上に、この地方隊総監の官舎が建っていた。
連れの幼馴染もこの館の主だった事がある。
大湊地方隊の総監の職は登竜門らしい。
幼馴染の人もテレビで何度も拝見するぐらい出世された。
一緒に遊んだガキ同士なのに、道は大きく分かれた。
回りは水源地公園として整備されている。
桜の木がズラリ、桜の名所らしい。
春に見に来たいものだが、あの国道279号線を延々と走るのを考えると、遠いなぁ!
旧海軍の水源確保のために造られたアーチ式ダムとしては日本最古のもので
国の重要文化財に指定されている。
最近まで大湊の水源地として使用されていたとの事。
東北地方で最初に建設された近代水道施設で、明治後期の石造河川構造物の
技術水準の高さを示すものらしい。
この建設には九州の石橋技術者達もかかわったんじゃないだろうか?と、感じた。
堰堤の手前、林の中にある「乙水槽」は可愛い建物。
木々の間から陸奥湾が見えた。
大湊の周辺、ガソリンが安い。
ハイオクでL/143円。
高速道路では160円を越していたから、L当り20円の違いは大きい。
青森へ出て、国道103号線で酸ケ湯方面へ向かうが、見えてきた八甲田の山々は冠雪。
麓は赤や茶色の紅葉模様。
どんな紅葉にお目にかかれるのか?楽しみだなぁ。