隅田公園・浅草寺からメトロで九段下へと移動してみると、丁度ビジネス街の退社時刻だったのだろうか、駅構内では靖国通りや北の丸公園へ向かう花見客で大混雑でした。
靖国神社では、境内には桜の下に露店が軒を並べており、客を呼び込む光景が見られ少々興味減退するが、真っ直ぐ拝殿へ直行。
神門をくぐると喧騒もなく別世界のように、心も引き締まってきます。
参拝後に、東京の桜の開花を観測している標本木の『靖国の桜』を見ると、その枝振りや花の姿が、実に神々しいものを感じますが、参拝者の多くも靖国の桜を取り巻きカメラを向けていました。
南門から靖国通りへ出ると、こちらも沿道のソメイヨシノが満開となっており、さくら祭りの最終日でしたが、まだ週末までは楽しめるのようですね。
千鳥ヶ淵緑道へと移動するが、既に入口から緑道には人・人・人で埋まっており、前に進めない状況となっていました。
お濠に向かって枝先を伸ばす枝振り良い桜と対岸の北の丸の桜との競演は、筆舌しがたいほど見事に咲き誇っており、江戸の桜の代表ではないだろうか?
既に濠のボートは終了していたが、ボート乗り場の展望台はビューポイントとなっており、カメラマンで埋まっており交代制となっていました。
緑道を歩みながら戦没者御苑近くまで来ると、この日まで延長されたライトアップが灯されて気品のある華やかさを一層増していたようです。
その美しさに見とれてそぞろ歩きをしていましたが、気が付いて足元を見ると、桜に負けまいと艶やかなシャクナゲやクリスマスローズが咲き誇っていました。
緑道を脱出して代官通りにでると、ライトアップされた千鳥ヶ淵の緑道や北の丸の桜が水辺に映りこみ美しい光景が拡がっていました。
乾門前では、満開の紅しだれ桜がライトアップに照らされて、枝をしならせて妖艶な美しい姿を見せていました。
この後、竹橋を経て大手門へと向かったが、丁度、皇居周回のランニングタイムにかかっていたので、周辺のビジネス街から続々とランナーがコースへ出てきて、約半周して和田倉門までに行き交ったランナーは、千人近いのではないだろうかと思うほど、改めて皇居ランニングの人気ぶりに驚いた。
和田倉門の噴水公園に着くと、丸の内のビジネス街をバックにしてライトアップされた美しい噴水が疲れを癒してくれ、一休みして帰路についた。