春一番を迎えて湘南の歴史の街の台谷地区を久しぶりにブラ散歩していました。
湘南大庭地区は、藤沢の西部地区にある歴史と自然豊かな街で、大庭城址や大庭御厨など歴史スポットが多く、この日は大庭地区の南側の臺谷戸エリアの歴史スポットを巡ってきました。
臺谷戸(台谷)は、台地上は臺、台地下は谷戸分かれて、地区名は「臺谷戸」となっています。
台地上の森の中には、大庭村の鎮守の大庭神社の旧跡の熊野神社が鎮座し、この辺りには大庭郷を造っていた集落があったと伝えられています。
熊野神社の近くには、臺谷戸稲荷の森に稲荷神社が鎮座し、森の中には幹回り6mの巨木のタブノキがそびえたち、30年前に大枝が折れましたが、今も幹の中は空洞となった生命力あふれた樹形が見られ、「かながわの名木百選」に選ばれています。
タブノキの横にも、巨木が姿を競い合っています。
稲荷の森から更に上の台地からは、引地川沿いの稲荷山や大庭神社が望めました。
高台の住宅街の道沿いには、舟形の石の台座に乗った「台の舟地蔵」が保存されています。
台地の周辺には、巨木の梅の花も見頃となって、青空を背景に美しく咲期誇っていました。
台地から下った谷戸には、歴史が刻まれた庚申塔や姫地蔵が残されています。
舟地蔵公園では、シンボルツリーのメタセコイアや大楠、四季の花が咲く芝生広場の公園となっており、散歩人のお休み処となっていますが、「舟地蔵」の名前の由来は、北条早雲が大庭城を攻めた時に近くの稲荷エリアでぼた餅を売っていた老婆から引地川の堤防を切れば沼地が干し上がると聞き、秘密漏洩のため老婆を斬り殺したという伝えられており、老婆を供養するために作られた地蔵尊を舟形の台座に乗せて、公園や地名の由来となっています。
大庭橋横の舟地蔵尊は、台の地蔵と共に、現在も厄除地蔵となっています
舟地蔵交差点から小糸川の上流には、モミジバフウの並木道となっており、秋には紅葉スポットとなっており、遊歩道には、大きな実が落ちてバフウの道となっています。
小糸川の上流の公園側には、今年も美しい樹形のしだれ梅や菜の花が咲き春本番の光景が見られました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます