ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

市民劇場で“セメタリー倶楽部”を観劇

2008-01-31 11:55:42 | Weblog
市民劇場の観劇会にいった。
いつもは階段席からの観劇だったから視線はどちらかといえば見下ろす感じだった。
今回の席は舞台前の水平のフロアーのパイプ椅子で、座ると目の高さが丁度舞台の床の位置で、少し見上げる感じになった。

照明が消えてオープニングの幕開きを待っていたが一向に緞帳が上がらない、一体どうしたの・・とタイミングの悪さへのいらつきが喉元へきたと思った時舞台脇にスポットが当って純白のスーツに身を包んだ長身の背に羽を戴いた少女の天使立っていた。
幕が上がる前に劇は始まっていたのだった。
それにしても天使のスタイルのいいのには驚いた。
顔と背丈の割合はどう見ても八頭身以上に思えた。
髪型と長身を強調したズボンのスタイルにあったのかも知れないけれど見たこともない宝塚スタイルはこうなのだろうと想像した。

幕が上がると先ず丘みつ子が登場し、次に新藤恵美、そして汀 夏子の順に登場し、最後に小野寺 昭の登場だった。
四人の内の三人は芸能人音痴でもよく知っていたのでどのような役をするのか興味があった。
それぞれが熱演し新藤恵美のコミックな演技はキャスチングとはいえ本当にはまっていた。

三人の未亡人と妻亡くした一人の男の話だけれど、夫婦が一人になってしまってからの心理状態を実にうまく描かれていたように思った。

市民劇場で舞台を観るまでは余り劇には興味が湧かなかった。
劇には何か誇張されたような、何かもの足らないような、そして現実に馴染まないような気がして違和感さえ持っていた。
ところが一度観劇してからというもの、どのような劇でも楽しくて、面白い。

古希近くになったもには取り残されるよりは先に逝って、彼岸から此岸の様子を見ている方が幸せだろう、など取り留めもない思いがあった。