キム帰る38度線越えて 朱露
ふるさとは切り売りされて残る虫 亜子◎○○
草紅葉ブレンダ・リーの世の果ての 朱露
黒々と山迫り来る星月夜 能登◎
故里はこのブログぞよ秋の風 愚足
牡蠣鍋や磯の遊びを語りたる 立雄○
故郷の葱まっ白く一人鍋 童子◎◎◎○○
母逝きてふるさとの海冷まじや 能登
ふるさとへ穭田の中ひた走る 長良◎◎
一村のことごとく消ゆ柿の秋 遅足◎◎○○
ホーミーに故郷をのせ秋深し 静荷○
モクセイとカレーの匂い住宅地 麗子◎○
老猿は郷愁秘めて日向ぼこ 立雄○○
ふるさとの花野蹴散らし兵の伏す 亜子○
酔い醒めの水のこぼるる雨月かな 静荷○
ふるさとの言葉でメール打っている 麗子○
ふるさとは二坪の庭秋の蝿 愚足○○○○
蜘蛛の糸切って始まる秋祭 遅足◎○○○
危うきは平穏なりし今あした 長良○
番外
名月の故郷追われし兎かな 立雄
参拝も産廃も捨ておけぬもの 長良
銭猛者野球乗っ取る期待外 長良