575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ふるさとへ稲孫田の中ひた走る   長良

2005年10月30日 | Weblog
稲孫田、ひつじだ。刈り取られた稲の株から、
新しい稲が萌え出たのをひつじ、と言います。
ひつじの出た田が稲孫田。秋の季語です。

この句は、刈り入れも終って、しばらく経った頃、
ふるさとに急ぐ人を詠ったもの。
私は故郷の祭に帰っていく景と、想像しました。
しかし静荷さんが、祭にも戻らなかった人が、
どうしても帰らねばならない用件が起き、
稲孫田の中を急いでいる景と読まれました。
素晴らしい読みです。
句がぐっと近く感じられました。



稲孫田の中ふるさとへひた走る

と、したらどうでしょうとの先生からの一言。

                 (遅足) 
コメント (2)
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