575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

明易や蓮の開花に先越され 竹葉 

2024年06月28日 | Weblog

これから見頃をむかえる蓮の花。水面から花茎をのばし高いところで花開く蓮は、少し浮世離れした気高さがあります。

千葉にお住まいの作者は大賀ハスをご覧にいかれたのですね。せっかくなので開花の瞬間をカメラにおさめようと思われたかもしれません。

能登さん: 残念! 花は早い! 現役時代何度も経験あり。

晴代さん:開花を見られなかったのでしょうか。

先越されという表現が楽しいです。日の出前にスタンバイしていないと間に合わないといことでしょうね。

 

ところで蓮は花開くときにポンと音がすると言われますが、科学的には立証されていないそうです。

便利なことにネットなどで検索すると、開花の瞬間を長時間かけて撮ったものやタイムラプス映像を見ることができます。

ゆっくりゆっくり花開く映像からも「ポン」と音の鳴るはずがないということのようですが・・

それでも・・ひょっとして・・?と思わないでもありません。(笑)

正岡子規の句にこんな蓮の句があります。

  朝風にぱくりぱくりと蓮開く

  蓮開く音聞く人か朝またぎ  

いつか奇跡の音を聞けるかもと、早朝出掛けたくなる魅力があります。

 

 短夜やサボテンの花開く時  麗子  

泉さん:  サボテンの花は美しい、太陽とともに花がひらく。

 

花開くたび、お写真を送って教えてくださいます。トゲトゲのごつい球体から、なぜこんな柔らかで清らかな花がでてくるのかと名前知らずのサボテンにふたりで感動します。

泥水の中から、トゲトゲの中から

時期がくると変わらず静かに花ひらく植物は、ニンゲンよりもよっぽど高等生物だと思わずにはいられません。

今朝は激しい雨音に起こされました。  郁子

 

 

 

コメント (2)
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