雨中の熱戦だった。
新潟対ガ大阪戦。
前半のアディショナルタイムに三門の見事なシュートが決まった。
滑りやすいピッチ。
思い切って放ったミドルシュートは、低い弾道から芝生の上でワンバウンドし、ゴールネットを揺らした。
後半になって、ガ大阪が選手を一度に2人代えたが、逆にあまり怖さがなくなった。
新潟がのらりくらりとしのいだり、カウンターをしかけたりしていた。
後半の試合時間も半分を過ぎた頃、右サイドを駆け上がった村上が、絶妙のクロスをゴール前にあげた。
上がったボールは楕円の軌道を描きながら、ゴール前に走り込んだブルーノ・ロペスにどんぴしゃり。
ヘッドで2点目をゲットした。
こうなると、今日は勝てるのではないかと、スタジアムは盛り上がった。
雨の吹き込む中、22,000人余りの観客は、最近になくよく応援していた。
残念ながら、優勝を狙うガ大阪に終盤2点を取られて、同点にされてしまった。
リードを守りきれないのは、今季よく見られた風景だ。
勝ち越しのチャンスもあったが、ゴールを割ることはできなかった。
結局試合は、2-2の引き分けとなった。
引き分けで上げた勝ち点1は大きい。
降格か残留かの対象チームは、16位の甲府。
この日の引き分けで、甲府に抜かれることはなくなった。
つまり、降格することはなくなったということ。
J1残留が決まった。
ま、引き分けなくても、今日の甲府の負けによって残留が決まったのだが。
しかし、勝ち点3を挙げられなかったとはいえ、今日の選手たちの気迫は試合から伝わって来た。
3日前に松本山雅にそうされて思い出したように、相手ボールへ強いプレッシャーをかけに行っていた。
ボールを取ろうと、しつこくしつこく相手に迫って行っていた。
そのせいか、審判が新潟に厳しく大阪に甘かったのは、くやしかったのだが。
(同点になった場面も、相手のハンドを見逃されていた。)
GKの小澤も必死の守りを見せた。
好セーブを繰り返し、同点にされても、味方選手たちを鼓舞していた。
選手たちの気合が戦う気持ちが伝わって来たから、スタンドも、今日の追いつかれての引き分けをブーイングではなく、拍手でたたえた。
帰ってから、来年度もシーズンパスを買うことにし、申込用紙に記入した。
今季は、あと2試合。
今季よい締めくくりをして、来季はさらなる奮闘ぶりを見たい。