大変苦しんだたいない高原マラソンだったが、自然の草花が咲いているのを見て、心が和んだ瞬間があった。
それは、急坂を下っている途中のことだった。
100mほどの区間、下りながらお花畑のように感じたところがあった。
まずは、目に飛び込んできたのは、赤い花だった。
湿地に近い日当たりのよいところなので、きっとこの花は、サワヒヨドリの花だろう。
止まって見られないけどきれいだな。
そう思いながら走っていると、おや、
これはギボウシの花だな、と形を見て思った。
よく見ると、白い小さな花が点々と固まるようにしながら咲いていた。
よくわからないが、トラノオの花によく似ていた。
湿地だけに、ヌマトラノオの花かもしれない。
他にも、セリ科の花や、
ゲンノショウコなどの白い花たちも咲いていた。
いいなあ、元気が出るなあ、と思いながら、よそ見をしながら走っていた。
もうこの辺りで、下り坂なのに足が重くて走りにくくなっていたのであった。
可愛い花たちも、沿道で応援してくれていた。
なのに、期待に応えられず(?)、面目ないね、お花の皆さんたち…。
ごめんなさい、とつぶやきながら、レース終了後、帰る途中で、車でもう一度この道を通った。
おわびかたがた(?)これらの写真を撮って帰ったのであった。