ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

日本ラグビー福岡堅樹選手の選択

2020-06-14 20:29:15 | ひと
後悔をしない人生を送りたい。

夜7時のNHKニュース7では、そのように見出しをつけ、福岡堅樹選手の東京五輪7人制ラグビー日本代表の引退を放送した。
彼は、昨年のW杯ラグビーで日本代表として大活躍し、日本のベスト8入りに大きく貢献した。
あの俊足は、7人制ラグビーではきっともっと生きるだろうと思われていた。
私も、活躍を期待していた。

しかし、COVID-19 の影響で東京五輪は1年延期となった。
医師を目指すと宣言していた彼も、現在27歳。
スポーツ選手としては、バリバリの脂ののっている時期かもしれない。
しかし、医者になるというのは、子どものころからの彼の大きな夢だった。
医師になるには、難関である医学部のある大学に進み、医師免許を獲得する必要がある。
大学に進学するには、最初から大学進学を志していた人たちに比べて、10年の遅れがある。
そして、さらに大学生活も長い。
そう考えると、ここへ来てさらに1年の遅れは、人生の中で大きな遅れ・障害となるとも考えられる。
受験勉強をする時間も十分に確保する必要がある。

しかし、後悔のない人生を送りたい。
彼の気持ちが揺らぐことがなかったようだ。
引退時期を含めて1度決めたことを貫きたく、「どの選択が1番後悔しないか」を考えて代表引退の決断に至った。自分の決心が揺らぐことはなかった。

出場できる東京五輪も、人生で一度しかない。
医者になる道に進むには、東京五輪が終わってからでもいいではないか。
そう言う人も多くいるだろう。
しかし、人生は一度きりであり、年齢が上がるにつれて医師への夢というのは実現しがたくなるということは、私にも十分に分かる。
何が自分の人生の中で大切になるのかを考えての決断は、彼にしかできない。
自分自身で熟慮した結果だろう。
その選択・決断を立派だし、態度もさわやかだと思う。

彼のこれからの人生における健闘と活躍を期待し、変わらずに声援を送りたい。
コメント
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