けたたましい音を立てて、スマホが鳴り出した。
あの特有の警告音。
地震が来る!
つい先日、と言ってももう8日も前か、能登半島地震があったばかりじゃないか。
きっと余震の大きなものだろう、と思いながら身構えた。
もっとも身構えるといっても、ただ今腰痛真っ最中。
あまり大きな揺れが来ませんように、と祈るばかりだった。
揺れは、確かに来た。
ゆっくりと大きく横に揺れている。
そしてわずかに縦揺れが来た。
これ以上大きくならないでくれ、と思いながらいるだけの私であった。
家の中では調理中のガスコンロは妻が、茶の間のガスファンヒーターは娘が、しっかりOFFにしていた。
祈りが通じたように、その後大きな揺れは来なかった。
テレビは、さっそくこの地震のことを伝えていた。
17時59分。震源は佐渡の近くで、マグニチュード6.0。
長岡市で震度5弱を記録した。
また、佐渡市や新潟市など各地で震度4を記録。
私の住む地域は、震度3であった。
テレビをつけっ放しにしてその後の情報を知ろうとしたが、幸いこの地震での被害はほとんどなかった模様であった。
寒波が来たせいで、昨日は降雪・積雪があり、当地でも朝は20cmほどの積雪となった。
除雪車も来て、例のごとくわが家の出口や車庫前に雪を残していった。
今回は、娘ががんばってくれて、一人でスノーダンプに雪を載せて何度も往復し、除雪してくれたので、助かった。
だが、雪が降るときは、気温が2℃以下になっている。
寒い。
能登にも雪が降ったということだった。
私たちは、まだ家もあるし電気もつながっているし水道の水も出る。
温かくする術もあるし、食べること、生活することにも不自由さはない。
だが、被災の程度が大きかった地域は、すべてなくなって、とんでもない状況の中で生きている。
本当に大変だという会話を家族間でしていたところに、この地震。
能登の方でもこの地震を感知しただろうが、向こうでは震度3から4程度の地震はひっきりなしに起こっている。
こちらでは、有感地震はそんなに多くない。
能登方面では、有感地震がまだまだ頻発し、日に日に死亡者数は増え、行方不明者も3けたを割らない不安な状況だ。
被災した人たちに、少しでも早くたくさんの救いの手が届くようになってほしい。
本当に大変な目に遭いつらい思いをしている方々のことを、テレビ等で見聞きすると、何もできないことがもどかしく思えて仕方がない。
そんな思いをさらに強くさせるような、今夕の地震だった。