埼玉に行ったとき、夕方、麦畑など農村風景の中を、散歩して歩いた。
夕方、傾いた夕日の中を散歩できるのはいいなあ、と思いつつ。
空き地のホトケノザがまぶしくキラキラと輝いていた。
そのあと、その近くの畑のそばを通ったとき、私がまだ知らない花を畑に見つけた。
大きい葉に、白いけれど一部に紫の斑があるような花びら。
私の好きなパンジー
の花模様に似ている。
この花を知っている人は知っているのだろうけれど、畑にあるから作物なのだろうけれど、これっていったい何?
何の作物の花?
葉っぱが大きいから、「何とか菜(な)」とでもいうのかな?
なんて思ったが、菜っぱなら、大体は黄色い菜の花が咲くものだ。
でも、これは白が基調だよなあ。
そんなことを思っていたら、地元埼玉出身の妻はあっさり言った。
「これは、そら豆の花だよ。」
そら豆!?
そら豆って、あの大きくて平べったい豆のそら豆!?
…やっぱりそうなのだって。
知っている人には常識なのだろうな。
身近なものでも、知らないこと、気づかないことっていっぱいあるのだろうな。
このそら豆の花の発見で、改めてそういうことを思ったよ。