昨日は、あちこち痛みが出ることがあり、走るのも気持ちが盛り上がらないということを書いた。
今日も、天気はよくないという予報だったので走ることはないと、昨日は思っていたのだった。
だが、今日は午前8時を過ぎて、意外なことに陽が射してきたのだった。
そして明るくなった。
そうか、天気は悪いばかりではないのだな、と思うと、なんだか少し気持ちが上向いた。
あと2時間くらいは晴れて、雨は降らなさそうだ。
そう思うと、ぼうっとしているのがもったいなく感じてしまった。
じゃあ、新潟ハーフの大会まであと6日だから、大会前の最後の練習ということで7,8km走ってみるか、そんな気になった。
不調だと思っていると、体が重い。
走りのピッチも上がらない。
でも、まあいいのだ。
こうしてまだ走ることができているのだから。
外に出て、外の空気を吸い、外の景色を楽しむ。
こういうことが当たり前のことでないと知ったのは、今から25年前に椎間板ヘルニアで入院していたのに悪化したときだった。
あのときは、強い痛みで10分間と立っていられないほどだった。
詳しい検査をするために、車で他の病院に連れていってもらったとき、窓外の景色が変わっていることにびっくりした。
風景の緑がすごく濃くなっていたのである。
田んぼも山も、近くの林も。
その緑の濃くなった変化に、「ああ、植物たちも生きているのだなあ」と思った。
自分も、この病に負けずに元気になって、外の空気を吸い、外の景色を楽しめるようになりたい。
元気にならなくちゃ、と強く思ったものだった。
あの頃の立っていられない苦しみを思うと、今はまだ走れるじゃないか。
どこか痛くても走れるなら、まだいいじゃないか。
そう思うと、少しだけ足取りが軽くなってきた。
あのときとは季節が違うから、見える緑はまだ少ないけれど、走りながらも、植物たちの生きている息吹を感じることができた。
道ばたに、「春の雑草の花、四天王」と、勝手に名付けた新潟の春の雑草の花が目に入った。
彼らには、今までも元気をもらってきた。
その4種の雑草の花たち。
茎が細いタネツケバナの白い花。
毎度おなじみ、スターアイズ、青い瞳のようなオオイヌノフグリの花。
スカートをはいて踊っているような、明るい紫のヒメオドリコソウの花。
そして、きれいな緑の葉に小さく咲いているハコベの花。
ずっと晴れている関東地方なら、ホトケノザやナズナなどがいっぱい咲いているのだが、こちらで多く見かける雑草たちの花は、この4種の花たち。
早春の道ばたを飾って、走る私に力を与えてくれた。
おかげで、7,8㎞を越えて、10㎞で終わるのも残念で、さらに1㎞増やして11㎞を走ってしまった。
この後、低血圧の症状が現れるのが最近の傾向だが、走っている間気持ちよかったこと、春の雑草の花たちに勇気づけられたことを胸に、まあ気をつけて、気分よく過ごすことにしよう。
不調だったはずなのに、昨日とはすっかり気持ちが変わっている、調子のいい私であった。
今日もありがとう、雑草の花たち。