全日本卓球選手権。
天皇杯を手にしたのは、14歳の張本智和選手だった。
決勝で対戦したのは、日本の王者水谷選手。
こともあろうに、去年6月の世界選手権で、張本―水谷両選手の初対戦が実現。
その時、14歳が日本王者にまさかの勝利をあげ、ベスト8まで勝ち進んでいった、ということがあった。
今回は、それ以来の対戦。
プレーの幅が広く安定している水谷選手。
張本選手のことを研究もしただろうし、続けて負けることはないだろうと思っていた。
張本選手は、世界選手権後には、世界のトップ選手との対戦で勝てなかった。
それもあって、さらに努力を積み上げていたのだった。
その頃攻められると弱い、と言われたフォアハンドを強化していたのだった。
だから、今年の全日本では、彼の両ハンド攻撃は、威力も速さも増していた。
水谷は、ラリーを続けながら、相手の弱いコースへボールを送り、得点をあげるのがうまい。
ところが、張本のボールは、返って来るのが速いのだ。
しかも威力がある。
普通は、相手のバック側に強いボールを打つと、相手は止めたり返したりするだけで手一杯になる。
ところが、張本は、そのバック側に強いボールが来ても、バックハンドを振れるのだ。
しかも、そのミスが少ないのは、驚くほどだった。
フォアもバックも威力を増し、ミスも少なくなった張本の前に、水谷は、そう簡単に得点をあげられなかった。
安定性を発揮する前に速さに圧倒されてしまった。
なんとか2セットを奪うことが今日は精一杯だった。
女子の皇后杯を手にした伊藤美誠選手も素晴らしかった。
去年、高速卓球で全日本を制した平野美宇選手に対して、速さ勝ちしていた。
伊藤もまた、バックハンド、フォアハンドとも速く安定していた。
準決勝で石川佳純を速さと安定性で圧倒した。
それは、決勝でも同じだった。
それにしても、水谷、石川といった、高校時代からここ10年ほど日本の卓球界を支えてきた選手を、中学生や高校生が破ってしまうとは、恐れ入った。
しかも、彼らは、明らかにフロックではない実力を身に付けていた。
しかし、それぞれに一度挫折を味わっている。
平野美宇にしても伊藤美誠にしても、張本智和にしても、一敗地にまみれてからの伸びが半端ではない。
まだまだ伸びしろがあるとも言えるだろう。
高いレベルで刺激し合って、さらに力を伸ばしてほしい、と思う。
天皇杯を手にしたのは、14歳の張本智和選手だった。
決勝で対戦したのは、日本の王者水谷選手。
こともあろうに、去年6月の世界選手権で、張本―水谷両選手の初対戦が実現。
その時、14歳が日本王者にまさかの勝利をあげ、ベスト8まで勝ち進んでいった、ということがあった。
今回は、それ以来の対戦。
プレーの幅が広く安定している水谷選手。
張本選手のことを研究もしただろうし、続けて負けることはないだろうと思っていた。
張本選手は、世界選手権後には、世界のトップ選手との対戦で勝てなかった。
それもあって、さらに努力を積み上げていたのだった。
その頃攻められると弱い、と言われたフォアハンドを強化していたのだった。
だから、今年の全日本では、彼の両ハンド攻撃は、威力も速さも増していた。
水谷は、ラリーを続けながら、相手の弱いコースへボールを送り、得点をあげるのがうまい。
ところが、張本のボールは、返って来るのが速いのだ。
しかも威力がある。
普通は、相手のバック側に強いボールを打つと、相手は止めたり返したりするだけで手一杯になる。
ところが、張本は、そのバック側に強いボールが来ても、バックハンドを振れるのだ。
しかも、そのミスが少ないのは、驚くほどだった。
フォアもバックも威力を増し、ミスも少なくなった張本の前に、水谷は、そう簡単に得点をあげられなかった。
安定性を発揮する前に速さに圧倒されてしまった。
なんとか2セットを奪うことが今日は精一杯だった。
女子の皇后杯を手にした伊藤美誠選手も素晴らしかった。
去年、高速卓球で全日本を制した平野美宇選手に対して、速さ勝ちしていた。
伊藤もまた、バックハンド、フォアハンドとも速く安定していた。
準決勝で石川佳純を速さと安定性で圧倒した。
それは、決勝でも同じだった。
それにしても、水谷、石川といった、高校時代からここ10年ほど日本の卓球界を支えてきた選手を、中学生や高校生が破ってしまうとは、恐れ入った。
しかも、彼らは、明らかにフロックではない実力を身に付けていた。
しかし、それぞれに一度挫折を味わっている。
平野美宇にしても伊藤美誠にしても、張本智和にしても、一敗地にまみれてからの伸びが半端ではない。
まだまだ伸びしろがあるとも言えるだろう。
高いレベルで刺激し合って、さらに力を伸ばしてほしい、と思う。