四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

恋の嘆き

2006-12-27 08:56:41 | 歌の花束
 ♪由良の門(ゆらのと)を渡る舟人梶(ふなびとかじ)を絶え行方も知らぬ恋の道かも   新古今集 

由良の門は京都府宮津市にある川口。舟を動かす櫓が無くてどこへ流され行く恋なのだろうという、男の嘆きの唄。
諸行無常で明日も分らない人生ですもの。知らぬが仏の楽観、思い込んだ期待で行くしかないですね。過去は過ぎ去り、未来はまだ到らず、今をこそベストに重ねることになります。
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