カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

薬師寺・東塔の水煙を目の当たりに

2007年01月10日 | ☆ ふるさと・大和

東塔の上層部だけを切撮った。
カメラの望遠の性能が良くないのでこれが精一杯である。
相輪[そうりん]という部分である。
その上部に塔が火災にあわぬようにとの願いをこめて、水煙が祀られている。




相輪に取り付けられた水煙は、4枚からなっている。
その水煙に透かし彫りされた24人の飛天が、衣を翻し、祈りを捧げる姿で、大空にみ仏を讃えている。
そういうことは、説明文や、他の書物でも理解はしていた。




水煙の透かし彫りのレプリカがここで見ることが出来る。
4枚の透かし彫りの中の24体の飛天の何体かがレプリカに見つけようと、水煙の向きを加工して変えてみた。



一番好きな天女の笛を吹く姿である。
風に靡く裳裾の線の美しさ、天女のまなざしの優しさ。
時間を忘れて眺め入ってしまう。
白鳳時代からこの塔の頂上で、塔を守り仏を守っている飛天が、高空の中に、裳裾を靡かせ舞っていると思いながら、相輪を見上げるのも楽しいものである。

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薬師寺・東僧坊に観るレプリカ | トップ | 仏壇にはマッチが »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ふしぎです (のこたん)
2007-01-10 14:56:10
 昔の方たちは、こんな細かい所までも緻密に創られているのですね。
 建物すべてが思い入れのある物なのですね。うまく表現できませんが、圧巻です・・。

 これからは、もっとじっくりと見て歩きたいですね。
返信する
のこたんへ (anikobe)
2007-01-10 18:39:45
薬師寺の中で、消失することがなく奈良時代のままの姿の東塔です。
全体の美しさとか、周りの自然の中に建つ姿には、いつも惹かれますが、部分的なものに目を向けられたのは、デジカメのお陰しいては、ブログのお陰だと思っています。

じっくり見れば、新しい感動がありますよね。
返信する
水煙 (tona)
2007-01-10 19:12:40
まあ、水煙がこのような模様だったとは知りませんでした。
天女の笛を吹く姿いいですね。
塔や中の仏を守っているのですか。
薬師寺にこのようなレプリカがあるなんて、数年前行ったときは知りませんでした。
本当にいつも素晴らしいのを見せていただき感激です。
返信する
tonaさんへ (anikobe)
2007-01-10 20:01:49
あのような高いところにあるのですものね。
レプリカか、凄く性能の良いカメラとか、望遠鏡でしか見られない水煙ですね。

だからレプリカのあることは凄いなぁと思いますし、ここでは、撮影禁止でないのが有難いです。

再びの訪れをされては如何でしょう。春と秋には玄奨三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿の公開もあります。
返信する
遠くにあっても。。 (オヤジな私)
2007-01-10 20:46:22
あれほどの高さにある相輪と水煙です。
近くでもない、普段人の目にふれない場所にも、この気配り、素晴らしい作品です。

昔の人の素晴らしさ、仕事への情熱に感激しました。

人の目につかないところにも、気をつけていきたいものです。
貴重なものを拝見させていただきました。
返信する
飛天と天女 (竜馬16)
2007-01-10 21:44:17
ここのレプリカは値打ちがあり、見ているだけで想像も膨らみますね。
フェノロサが「凍れる音楽」と形容したことなど、教科書にも紹介されていたので有名ですもね。
水煙の天女は左右対称を形作っているので、よけいに美しく見えますね。
anikobeさんもお気に入りの天女の笛を吹く姿は、しなやかな感じで風を感じさせてくれますね。
返信する
anikobeさん、こんばんは (polo181)
2007-01-10 22:56:11
水煙にここまで込み入った透かし彫りをしてあるとは、実際驚きです。飛天を24体も色々な方向で飛ばせているなんて、考えもしなかった。これは薬師寺東塔だけですか。それとも、大抵のお寺の塔のうえには、同じ様なものが施されているのでしょうか。
返信する
オヤジな私さんへ (anikobe)
2007-01-10 23:19:33
これが、1000年以上も前の巧みの技なのですね。
しかも、技術や文様がシルクロードがならに続いていたといえるものがあるのは凄い浪漫だと思います。

レプリカを作って多くの人に鑑賞できるように配慮されたお寺の方針も素晴らしいですね。
返信する
竜馬16さんへ (anikobe)
2007-01-10 23:26:57
そうなんです。
とても値打ちのあるレプリカです。

でも、参詣の方は、他の広い伽藍を見て回るのに精一杯で、ここに立ち寄ることが少ないようですね。

このブログを見てくださった、お寺の建築や装飾に興味のある方は、是非一度、東僧坊にも足を踏み入れて実際ご覧になることをお勧めしたいと思います。

笛を吹く天女は、心を和ませてくれます。
返信する
poloさんへ (anikobe)
2007-01-10 23:35:17
水煙の文様は、お寺や塔によっても違うでしょうが、それぞれ、天にあって塔を火災から守る為のものとして、どこの塔でも、工夫されているような気がします。
水煙でなく宝玉を載せているところもありますね。

このようにレプリカを置いてくれていれば、よく分かるのですが・・・
返信する

コメントを投稿

☆ ふるさと・大和」カテゴリの最新記事