カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

初秋の風 龍泉寺境内に心地よく

2014年08月25日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 真っ青に澄み切った空に、ぽっかりと浮かんだ白い雲が、一足早い秋の訪れを感じさせてくれる、洞川龍泉寺の境内です。

 

大峯山に祈りの登山をする人たちは、山門をくぐって、みねいり橋を渡ってから、役行者さんの像の下で水行をして、身を清める姿を時には目にするのがここですが、正午近い時刻だったので、この日はどなたも、境内には見かけませんでした。

 

  

 

 

この日は水行をしている人を見かけませんでした。役行者様は静かな境内を見守っていらっしゃるようで、下界の暑さをしのげた1日を感謝してお詣りをしました。

 

          

帰途洞川を去る前に、虻トンネルの手前の観音峰登山口で一休みしました。

休憩所には下山してきたらしいグループの人たちが寛いでいました。

吊橋の中ほどまで行って山上川を見ますと、小石まで見える澄んだ流れの中に、たくさんの魚が泳いでいるのが見えました。川下の方の白い岩を縫って清流が涼やかに流れています。

長雨続きの間をうまく見つけて、久しぶりに行った洞川のごろごろ水の採水は、関西の軽井沢と言われる爽やかさを満喫できた日でした。

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行者の道を歩けば

2014年08月23日 | ☆ ふるさと・大和

 

ごろごろ水の採水場で水を汲んだ後、いつもはさらにかみの方へ走り、大峰山の女人結界門辺りまでドライブしてくるのですが、今回は行者の道の標識から、しばらく歩いてみました。

 

手入れの行き届いた杉林を左に見て歩きます。下刈りも間伐もきちんとできていますので、木洩れ日が林の中に適当に入り、杉の木のいい育ち具合が見られます。

 

 

 

 

杉林の切れる頃、自然石に彫り込んだいくつもの石標が並んでいます。年月が経っているのは、文字の彫にも苔が宿っているようで、はっきりとは読み取れませんが、大峰山信仰の講の人たちの 登山記念に建立された石標のようでした。

 

  

しばらく歩きますと、右側に延命地蔵尊をお祀りしたお堂があります。

周りの囲いが錫杖で何本も立派に囲んでいるのは、これから修行の山へ登る人たちの安全の願いか、いろんな祈願を、このお地蔵さんにして祈りの道を歩んでいかかれるのだろうと思いながら、手を合わせました。

 

 

 

何十回この道を通りながら、「大峯山一之行場」が嫁ヶ茶屋 の横から山上川にむっかって降りていく急な石段のあることに気が付きませんでした。

 一之行場(いちのぎょうば)
 役行者が十戒一如の修行時の仮の住まいとなされた跡で、役行者が大峯開山の際に「一の行場」として開いた洞窟です
蟷螂(とうろう)とはカマキリとも読み、天上の低い洞窟を腰を屈めて入っていく修験者の姿がカマキリの歩く姿に似ていることから名づけられたようです。あまり反り繰り返って歩いていると頭を打ちやすい、人生頭を低くして生きるべしということを、身をもって知る修行の場として現在も多くの人が訪れます。
 役行者が大峰山を開いた際に、仮の住まいとして籠もり修行をしていたとされる洞窟です。
 蝙蝠(こうもり)とは、その「籠もり」と洞内に棲んでいたコウモリを掛けて名づけられたようです。
また、岩燕の越冬地としても有名で奈良の天然記念物に指定されています。
 

戸開けは大嶺と同じであり5月3日。戸閉めは9月23日
 女性の一日修行参拝が多くて、参拝登山時間は往復約3時間程度 最終の洞窟の胎内くぐり等の行場は好評で一年に一度参拝する方が多い女性ににも開かれた行場だそうです。

 

 

 

   

この一の行場のある所は「大峯蛇の倉七尾山」です。

蟷螂の岩谷
日照山、または七尾山とよばれて、役行者による大峯山修行の起源となった山岳宗教発祥の霊山と云われてます。
 今から千年前、この大峯の蟷螂の岩屋と云うところに二匹の大蛇が棲息し、住民や登山の諸民を苦しめていました。修験道中興の祖・聖宝理源大師がその雄を退治しましたが、一匹が山中の洞窟に逃込みました。すると奥の院に摩王大権現が現れ、一般諸人が洞窟に近づくのを禁じ、龍神をお守り神とすることを厳命したため、以後世諸人が近づくことは出来ませんでした。昭和二十七年に再び開山され、奥の院への入洞が許されるようになったと云うことです。
  

 

洞川では第一の目的が「ごろごろ水」の採水で、温泉街を車で通過して、蛇の倉七尾山も自然通過をしてきたのですが、この日は採水の後、少し歩いたことによって、大峯山のことを一つ、目に触れて知ることができました。

  

山道を歩くと優しい山の花との出会いもありました。

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山は秋の気配がします

2014年08月22日 | ちょっとおでかけ

 

 

トンネルを一つ越すごとに、窓から入ってくる自然の風に涼しさが加わってきます。

山に向かって車を走らせているのですから、トンネルを出ると標高が上がってきているのだから、窓から入る風も確かに涼しいはずです。

 

  

道の駅吉野路「黒滝」で一休みしました。

木々の緑は目に優しく、芝生を渡る風が心地よく吹き抜けていきます。

いつもならここで串こんにゃくを、食べていくのですが緑があまり美しいので、この緑をもう少し楽しんで行こうと、カフェテラスの方へ行きました。

 

 

ウッドテラスの向こうの桜の木蔭でしばらく川の流れを見つめてから、目的地へ出発しました。

1時間半ほど家から車を走らせたら、こんなに爽やかな風と、秋の気配に包まれることができるのです。

大きな旅をしなくても、目の前に広がる見慣れた景色が小さな旅気分にしてくれます。

ものは思いよう。今日の幸せが明日に続きますように。     4072

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どちらが正しいのかしら

2014年08月21日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

  

案内標識や、公式な案内図にもこの標識の「本薬師寺」が用いられています。

 

   

寺院跡の境内の北の塀際には、「元薬師寺」の石柱が立っています。

ホテイアオイの記事を書くとき、「元薬師寺跡」なのか「本薬師寺跡」なのか、気になってしまいます。

 

  

 

  

講堂跡の 礎石と庚申石仏などのある境内の中ほどに1本の百日紅が、さりげなく咲いていました。

ホテイアオイに目を奪われて、薄紫に酔いしれていても、赤い夏の花と少し秋めいた空と雲にも、心惹かれて「元薬師寺」か「本薬師寺」か、追求することを忘れてしまいました。

でも私は、「元薬師寺」であった場所という意味から「元」にこれからも拘っていきそうな気がします。

                                                      3803

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元薬師寺のホテイアオイ 

2014年08月20日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

橿原市の元薬師寺のホテイアオイが、咲き始めているような時期だと思い、朝から行ってきました。

まだ満開には程遠い咲き方です。3分咲きといった程度です。それでもたくさんの人たちがカメラを持って花と向き合っていました。

お盆の忙しい時を過ごして、気分的にのんびりしたい時でしたので、「みんなの花が私を見つめている」 ような、花の可愛さに和みのひと時を持たせてもらいました。

   

 

 

ホテイアオイを見にきて、私の最も好きなアングルです。花が満開の時には薄紫の絨毯を敷き詰めたように、塔の跡に導いてくれる細い道の両側も、その向こうも見える限り薄紫に埋めつくされて、とても綺麗です。あと半月ぐらい後にすればよかったと思います。

 

 

元薬師寺跡を東側から見ましたが、ここも咲き方が疎らなようです。

 

 

境内の中からホテイアオイの田んぼを見ましたが、この角度からはさらに花の密集は見えません。

空の色は秋の色です。柔らかい雲は真綿を伸ばしたように空に浮いています。来る時 カーラジオで聞いた広島の大水害の被害のことを思い、この長閑な青い空を見ていると、胸が詰まりそうになってきました。 

 

 

 

早朝には開花していたのでしょう。

強い日差しに花はすっかりとしてしまっています。 

 

  

西の方の花の咲き方が一番今、なんとか全体的に、綺麗でした。 

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