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   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

キレる人

2007年11月27日 | 雑文
いつだったか、朝日新聞にキレる大人が増えているという記事が載っていた。

その時は、そうかなぁ‥と思いながら読み流していたが、先日「キレる大人」というのはこれだ!というのを間近で見てしまった。

最近院内で薬をもらえず、院外処方箋を持って薬局に行くことが多くなっている。
キレる大人を目撃したのは、そういう薬局。
この日もお客さんが多くて、処方箋を受付に出して薬が手渡されるまで、45分くらいかかった。

この薬局には以前からボタンを押せば、無料の飲み物(お茶やコーヒーだと思う)が出てくるという機械がおいてある。
が、のども渇いていない私は、ソファに座り、週刊誌や新聞を読み、時の流れを静かに待っていた。

そんな時、突然60歳代の女性の大きな声が薬局内に響き渡った。

聞いていると、どうやら彼女の怒りの原因は、無料飲み物機が使えないところにあった。

その機械は狭い薬局の奥に設置されていて、彼女の前の女性(50歳代)が機械から飲み物をゲットしたあと、後ろに誰かが待っているということに全く気が付かないまま、そこで飲み始めたのであろうと思われる。

それが60代の女性には許せない行動だったらしく、すごい剣幕で、50代の女性を罵っていたのだ。

60歳代女性「何考えてるの!!」
50歳代女性「気が付かず、すみません」
60歳代女性「信じられない行動だわ!!」
60歳代女性更に語気荒く「なんでそんなことができるの‥‥」
60歳代女性更に語気荒く「人のことも考えないで‥‥」
50歳代女性「ちょっとすみませんとか言ってくれはったら、すぐに場所を空けましたのに。気が付かず悪かったですね。」

50歳代女性がしきりに謝っているのに、60歳代女性は更に罵倒を続けた。
私には、彼女は怒りの表出に酔っているのだと感じられたし、何故ここまで怒れるのか‥と不思議な生き物を見ているように思われた。

さんざん罵られた50代の女性は耐えかねたのであろう、ついに反論をした。

50歳代女性「なんでそんなに私が怒られなきゃいけないのです?ひとこと言ってくれはったら何でもないことですやん。なんでそんなに怒ってはるのかがわかりませんわ。」

60歳代女性は「ほんまに感じ悪い人やわ!!」と舌打ちをしながら、その場から離れていった。


「怒」や「罵」というものは、「美」とは対極にあるものだとしみじみ思った出来事だった。


毎日ドジなことをして、反省の日々を過ごす私。他に対してもっと寛容になりたいものだと思う昨今である。



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