Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

断捨離

2016年09月03日 | 雑文
断捨離をしなくちゃいけないと思いながら、できずに暮らす私です。少しずつなんとかしなきゃ…とは思っていますが…。



私の友人の数人が、最近ピアノを手放しました。

「子どもたちが家を出て行って、もう弾く人がいないから」と。

「狭いマンションには置くスペースがないから」と。

これも断捨離ですね。



10年ほど前、実家の離れを壊して建て直す時、ピアノをどうしよう…と考えました。

が、母は、私たちが使っていたピアノは捨てることができないと、はっきりと言いました。




母が少女だった頃、オルガンが欲しかったそうです。
が、田舎では誰も優雅にオルガンを弾いている人がいなくて、買ってもらえなかったそうです。

おそらく、オルガンの音を日常的に耳にしたかったのでしょう。
姉と私は幼稚園の頃からU先生のおうちでピアノを習いました。

その頃、U先生のおうちはアップライトのピアノで、私の家はオルガン。


それから数年。母が父に頼んで、やっと我が家にもピアノがやってきました。

まだピアノの高かった時代です。私も嬉しかったのですが、母はもっと嬉しかったのかもしれません。


そのうちU先生のおうちが新しくなり、練習室は2階、ピアノはグランドピアノになりました。
毎回待ち時間に「マーガレット」を読んだことも忘れられません。





実家に帰ると、私はピアノを弾きます。鍵盤が随分黄色っぽくなっています。音が出にくい鍵盤が1つあります。

が、ポロンポロンとピアノを弾くのは楽しいひとときです。

お菓子作りが上手なお隣のTさんが、「○○ちゃん(私)、帰ってるのね」と言って、手作りケーキを私の分も持って来てくださいます。




母の「捨てない」という判断は、(私が生きている限り…ですが)よかったということです。

母の判断は間違いがない!!と思うことが多々あります。いつまでも母を超えられないなぁと思う私です。












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