孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

バングラデシュ  ハシナ首相辞任、国外へ 軍主導で暫定政権発足 最高顧問にユヌス氏

2024-08-06 22:55:35 | 南アジア(インド)

(5日、ダッカで、首相公邸になだれ込んだデモ参加者=AFP時事【8月6日 読売】)

【ハシナ首相辞任・国外脱出と急展開 背景にハシナ政権の強権的傾向への野党や市民の反発】
バングラデシュにおける政府職員の採用の一部を独立戦争に参加した退役軍人の家族らに割り当てる優遇措置に対する学生を中心とする若者らの抗議活動激化、治安当局と衝突については、7月19日ブログ“バングラデシュ  独立戦争参加の軍人家族への政府職員採用優遇措置をめぐる混乱拡大”でも取り上げましたが、事態はハシナ首相の辞任・亡命という形で急展開しています。

少なくとも163人が死亡したとされる7月段階の抗議行動は、犠牲者の増加、7月21日に最高裁が優遇枠を大幅に縮小する決定を下したことなどを受けて、いったんは停止したように見えました。

****バングラ学生デモ、48時間停止へ****
バングラデシュで公務員採用の特別枠に抗議する学生らの団体は22日、多大な犠牲を伴う改革要求デモの続行は望まないとして、48時間、抗議行動を停止することを決めた。

中核団体のリーダーのナヒド・イスラムさんはAFPに対し、「われわれは特別枠制度を改革しようとこの運動を始めた」「だが、大量の血、多数の死、生活・財産への多大な損害を代償としての改革は望まない」とし、48時間のデモ停止を決めたと語った。

AFPが警察と病院の発表を集計したところ、これまでにデモで警官数人を含む少なくとも163人が死亡している。 【7月23日 AFP】
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しかし、8月に入り再燃。
7月段階から、ハシナ首相は単なる学生の抗議行動ではなく、「誰が何の目的で無政府状態に追い込んだのか明らかにする」と野党が裏で画策しているといった認識をほのめかしてしましたが(おそらく、それは間違っていなかったでしょう)、8月段階ではその野党が更に圧力を強め、ハシナ首相の辞任を求める形にもなっています。

****抗議デモ再燃、50人超死亡=首相辞任要求、野党の圧力か―バングラデシュ****
バングラデシュで4日、学生団体の呼び掛けによる抗議デモが再燃し、地元報道によると、全土で50人超が死亡した。

7月のデモは公務員採用の特別枠撤廃が主な要求だったが、今回はハシナ首相をはじめ閣僚の辞任を求めるなど先鋭化。学生の参加は一部で、野党側が支持者を使って政権に圧力をかけているとの見方がある。

政府はデモを受け、4日夜以降の外出禁止令を発令。5日からの3日間を休日にすると発表した。ハシナ氏は4日、「今、破壊活動を行っているのは学生ではなくテロリストだ。テロリストに抵抗するよう国民に訴える」と語った。【8月4日 時事】 
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ハシナ首相は、デモ隊の暴力行為の責任は、主要野党のバングラデシュ民族主義党(BNP)やイスラム協会(JI)にあると非難。「暴力を働いているのは、学生ではなく、国家を不安定化させようとするテロリストだ」と主張。

バングラデシュの独立後の政治を簡単に説明すると、ハシナ首相率いるアワミ連盟(AL)とジア党首率いるバングラデシュ民族主義党(BNP)が政権交代を繰り返す形で展開してきました。

ハシナ首相が独立運動を率いたラーマン初代大統領の娘であるのに対し、ジア党首はラーマン初代大統領の政敵であったジアウル・ラーマン元大統領の未亡人。

ラーマン初代大統領もジアウル・ラーマン元大統領も、ともに敵対勢力によって殺害されるということで、ハシナ首相とジア党首は互いに相手側に遺恨を抱く不倶戴天の仇同士です。

2009年以降は、野党(BNP)側の選挙ボイコットなどもあって、ハシナ首相・ALが政権を独占していますが、両者の対立は消えていません。

****政権続投にくすぶる不満****
(中略)
1月の総選挙は、野党がハシナ氏の強権政治を批判し、ボイコットしている。衝突は与党アワミ連盟のハシナ政権に対する野党や市民の反発が噴出して起きた形だ。(中略)

バングラデシュを巡っては、今年1月の総選挙を、(有力野党)BNPが政党有力者が拘束されたままだなど(ジア党首も自宅軟禁)としてボイコット。各地で投票所や列車への放火が相次いだ。

投票率は約40%と前回の半分に低迷し、米国は「選挙は自由で公正ではなかった」と批判していた。

今回の衝突は、多くの国民が反発する中で続投した政権への不満がくすぶる中で発生し、バングラデシュの民主主義や治安維持が問われる形になっている。【8月5日 産経】
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かつてバングランデシュの反政府活動には、抗議のゼネスト「ホルタル」への参加を地域住民に暴力的に強制するなど頻繁に暴力が使用されていたように、反政府活動に暴力が伴う政治風土みたいなものもありますので、今回の抗議行動も多くの死者を出す激しいものになったと想像されます。

また、抗議行動が再燃した背景には、強権的に抗議行動を封じ込めようとしたハシナ首相への不満もあったようです。

****バングラデシュのデモ激化、死者100人近く 首相の辞任要求で衝突****
(中略)
今月4日にデモが再燃。背景にあるのが、ハシナ政権の強権的な姿勢に対する不満だ。政府は7月のデモに際し、軍による鎮圧に乗り出し、1万人以上を拘束。国連児童基金(ユニセフ)によると、少なくとも32人の子供が死亡し、デモを取材していた複数の記者も殺害された。

ダッカ大のサイド・マンズールル・イスラム名誉教授は地元紙プロトム・アロに、当初は「平和的な運動だった」と指摘。しかし、「初めから学生たちは敵とみなされ、武力で抑え込まれたことで事態が悪化した。与党は学生たちの怒りと感情を理解するのに失敗した」と分析した。

かつてアジアの最貧国の一つだったバングラは近年、高い経済成長を続けている。しかし、若者の雇用不足は深刻で、地元メディアによると、就学も就職もしていない「ニート」の割合は4割近くに上る。今年1月の総選挙では最大野党がボイコットしており、政権の強権化も懸念される。【8月5日 毎日】
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【軍は暫定政権発足へ 最高顧問にハシナ首相と対立したユヌス氏 ジアBNP党首は自宅軟禁解除】
このまましばらく混乱が続くのだろう・・・と思っていたのですが、ハシナ首相辞任・国外脱出、軍による暫定政権発足という形で事態は急展開。

****バングラデシュ首相が辞任、ヘリでインドへ 反政府デモ激化****
ロイター通信によると、バングラデシュのハシナ首相が5日、辞任した。ハシナ氏は軍用ヘリコプターでインドへ向かった。

バングラデシュでは4日、ハシナ氏の辞任を求めるデモ隊が治安部隊や与党支持者と衝突し、100人近い死者が出た。首都ダッカの首相公邸は5日、数千人の市民に占拠された。

陸軍のザマン参謀総長は5日、国民向けのテレビ演説を行った。現在、暫定政権の樹立に向けて協議していることを明かし、市民らに暴力行為をやめるよう呼びかけた。

AFP通信によると、学生らの抗議活動が激化した7月以降、300人以上が死亡。ハシナ氏はデモ隊を「テロリスト」と呼んで軍による鎮圧に乗り出し、激しい反発を招いていた。【8月5日 毎日】
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ニューデリー近郊の空軍基地に到着したハシナ首相は、近日中にイギリスに向かうと見られています。

ハシナ首相の辞任劇は、かなり緊迫した状況だったようです。

****迫るデモ隊、最後まで辞任拒み…バングラデシュ前首相、逃亡の内幕****
首相公邸に迫るデモ隊、到着まであと45分――。バングラデシュの地元紙プロトム・アロは6日、ハシナ前首相が突然、国外逃亡するまでの内幕を報じた。周囲が説得したが、ハシム氏は最後まで辞任を拒んだことが明らかになった。

反政府デモを主導する学生らが5日、首都ダッカに集結して抗議活動に加わるよう市民に呼びかけていた。警官隊は各地で催涙ガスを放つなどしてデモ隊を排除しようとしたが、同紙によると、警察幹部は「もはや警察でも持ちこたえられない状況になっている」とハシナ氏に説明した。

ハシナ氏が状況を受け入れようとしないため、当局幹部は別室にいたハシナ氏の妹のレハナ氏に説得を頼んだ。それでもハシナ氏は拒んだが、当局幹部は海外にいるハシナ氏の息子のサジーブ・ワゼド氏に連絡。ワゼド氏が電話でハシナ氏と話し、ハシナ氏は辞任を了承したという。

その時点で、既に大勢の学生らが首相公邸に向かっていた。公邸に到着まで45分しかないとの情報があり、ハシナ氏は最後の演説を録音する間もなく、慌ただしく公邸を後にした。

インドメディアによると、ハシナ氏は軍用ヘリコプターで5日夕にインドの首都ニューデリー近郊の空軍基地に到着した。現在は英国亡命を模索しているという。【8月6日 毎日】
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中国・天安門でもそうであったように、もし軍が本気で実弾を使用して鎮圧すれば、事態は変わります。強権的とは言われるハシナ首相もそこまでは要請しなかった?

あるいは「もはや警察でも持ちこたえられない状況になっている」・・・最後の段階で軍は政権と距離を置いたのでしょうか?

首相辞任後の素早い暫定政権発足に向けた動きなど見ると、軍が政権を見放したようにも見えます。
2006年にも軍は、ジア首相のBNP政権を辞職させて暫定政権を発足させ、汚職撲滅・イスラム過激派対策に乗り出しています。このとき軍はバングラデシュ政治の中核たるハシナ氏・ジア氏の両氏を拘束する荒療治を行いましたが、結局両氏がいないとバングラデシュ政治は回らないということにも。

暫定政権については、学生側の求めるノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス氏(84)を最高顧問とすることになるようです。

****ノーベル平和賞のユヌス氏、バングラ暫定政権の最高顧問就任に同意…抗議デモ主導の学生団体が求める****
バングラデシュでシェイク・ハシナ首相が辞任する発端となった抗議デモを主導した学生団体は6日、ノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス氏(84)を最高顧問とする暫定政権を求めるとSNSで明らかにした。地元紙デイリー・スターによるとユヌス氏は就任に同意した。議会もこの日解散され、暫定政権発足の動きが加速している。

ユヌス氏は貧困者向けの少額融資を行う「グラミン銀行」を創設。過去に政界進出を目指し、ハシナ氏との関係が冷え込んだ。1月に労働法違反で有罪となった際は、政権の意向を受けた判決との批判も出た。 ユヌス氏は、滞在先のパリから近く帰国するという。

議会解散の方針は、軍や各政党、学生団体との協議を経てモハンマド・シャハブッディン大統領が5日に表明していた。今後、合意形成を図りながら統治体制を構築していくとみられる。
 
首都ダッカでは5日夜までビルの放火などが続いた。6日から外出禁止令は解除されたが、多くの縫製工場は閉鎖されたままだ。

バングラ情勢に詳しい村山真弓・日本貿易振興機構理事は「暫定政権は治安と経済の回復に向けた取り組みを国民の理解を得ながら進めるべきだ。その見通しが一定ついて本来の政権に引き継ぐまで数か月かかる可能性がある」と指摘する。【8月6日 読売】
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ユヌス氏は“貧困層の自立を支援する「グラミン銀行」を創設したユヌス氏は1月、労働法に違反した罪で有罪判決を受けた。同氏は政界進出を目指したことがあり、高い人気を脅威に感じたハシナ前政権の圧力とみる向きもあった。”【8月6日 時事】と、ハシナ首相とは敵対していました。

【ハシナ首相が牽引した経済成長は? ハシナ首相と相性が良かったインド・日本は?】
ハシナ首相とは因縁の仲だったジア氏(BNP党首)は自宅軟禁を解かれています。

****バングラデシュ大統領、議会解散 元首相を自宅軟禁から解放****
バングラデシュのシャハブッディン大統領は6日、暫定政権の樹立に向け議会を解散した。大統領府が発表した。

同国では5日、ハシナ首相が退陣を求める抗議活動を受けて辞任し、国外に逃亡した。

大統領府は、ハシナ氏の政敵で自宅軟禁下にあった野党バングラデシュ民族主義党(BNP)党首、ジア元首相が解放されたことも明らかにした。

政府に対する抗議活動を行っている学生は議会が解散されなければ、さらに抗議デモを行うと警告していた。

大統領府の声明によると、今回の決定は軍、政党、学生、一部の市民社会組織の代表との会合を受けて下された。

今後、ザマン陸軍参謀長が学生の代表と暫定政権の樹立について協議する予定。暫定政権は発足後、直ちに選挙を実施する見通し。【8月6日 ロイター】
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今後、軍の関与の程度・期間は? ハシナ首相と敵対した主要野党のバングラデシュ民族主義党(BNP)やイスラム協会(JI)の力が強まるのか?

内政的には、強権的傾向を批判されるハシナ首相は、一方でバングラデシュの経済成長を牽引してきましたので、今後の経済動向が注目されます。

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ハシナ政権下のバングラは高い経済成長を実現した。バングラは若者を中心とする低価格の「ファストファッション」の縫製がさかんで、世界有数の縫製品輸出国でもある。かつてはアジアの最貧国の一つだったが、26年には国連が分類する「後発開発途上国」から脱する見込みだ。

その一方で、経済格差の拡大や政権の強権化に対する反発も高まっていた。野党BNPは政治家や支持者ら2万人以上が当局に拘束されたとして、今年1月の総選挙をボイコットしていた。【8月5日 毎日】
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外交面では、ハシナ首相はバングラデシュを大きく取り囲むようなインドとの良好な関係を築いてきました。また、野党BNPとイスラム主義政党はパキスタンおよび中国に近いと見られています。これまでインドはハシナ政権を支持してきましたが、バングラデシュの今後を懸念を持って注視していると思われます。

****バングラデシュ政府にすりよるインド政府****
(中略)
インド政府は、ほぼ15年間、東の隣国バングラデシュとの関係構築に多大な投資を行ってきたが、抗議活動については公には慎重な姿勢を保ってきた。インド外務省は、この騒乱を「バングラデシュの内政問題」と表現しながらも、インドにとってのこの事件の重要性に注目した。外務省の報道官ランディール・ジャイスワル氏は、S・ジャイシャンカール外相が「自ら状況を監視している」と述べた。

では、なぜインドはバングラデシュの情勢を懸念しているのだろうか?
まず、インドは常に平和な周辺地域を望んでおり、それによって自国の経済発展に自由に注力できる。インドはバングラデシュと4096キロの国境を接しており、インド政府はバングラデシュでのいかなる騒乱もインドのアッサム、西ベンガル、ミゾラム、メガーラヤ、トリプラの各州に波及する恐れがあると懸念している。これらの州の多くは過去に暴力的な反乱を経験しており、すでに影響を受けていると考えられている。

パキスタンとの国境と中国との国境が緊張状態にある中、インドはバングラデシュとの国境の平和を確保したいと考えている。インド政府はすでにミャンマー内政の騒乱を警戒しており、バングラデシュの南(訳注:東南部)に位置する軍事政権下にあるミャンマーとの国境にフェンスを設置すると発表した(訳注:インドはバングラデシュを挟む最東部でミャンマーと国境を接している)。

最初は学生主導の運動として始まった抗議活動にイスラム教徒や反インド主義者、その他の勢力が加わっているとの報道を受け、インド政府はハシナ政権および国民との関係改善に向けて過去15年間行ってきた投資が水の泡になるのではないかと懸念している。(中略)

最近の騒乱はインドとバングラデシュ間の貿易に影響を及ぼしており、すでに低迷しているバングラデシュ経済にさらに大きな打撃を与えると予想される。

したがって、ハシナ政権の弱体化、そして野党のBNP(訳注:バングラデシュ民族主義党の略称)とイスラム主義政党(訳注:バングラデシュイスラム会議など国内に13の政党を数える)の強化は、インドにとって悪いニュースである。BNPとイスラム主義政党はパキスタンおよび中国に近いと見られており、したがってインドの利益に反する。中国およびパキスタンとの緊張関係を考えると、インド政府はバングラデシュで彼らの影響力が増大するのを容認するわけにはいかない。

インドはまた、バングラデシュをインド太平洋戦略の重要な一部であり、アクト・イースト政策(訳注:2014年に発足したインドのモディ政権が推進する外交政策で、東アジアとの関係を強化し、経済連携を図る)における重要な提携先であると考えている。

そしてハシナ首相は、これらの問題に関するインドの考えを受け入れ、歓迎してきた。ハシナ首相が困難に直面するたびにインドが彼女を支持することを選んだのも不思議ではない。【8月5日 ウェッブ・アフガン】
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日本もハシナ政権とは相性がよかったので、今後イスラム主義が強まるようなことがあれば問題となります。
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日本と友好的な関係を築いてきたことでも知られる。ハシナ氏は14年に来日した際の講演で、独立に伴う国旗制定時にラーマン氏が「日本に魅せられ、日の丸のデザインを取り入れた」と語り、日本への親近感をアピールした。バングラの国旗は、豊かな自然を表す緑の地に、独立のために流した血を示す赤い丸が描かれている。【8月5日 毎日】
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