テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

小さくて、大きな名画たち。

2009-08-11 22:09:24 | ブックス
 水害、また地震による被害を受けた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 一日も早い復旧を願っているテディちゃ&ネーさです、こんにちは。

「こんにちわゥ、テディちゃ、こわかッたでス……。
 じしんはァ、おそろしィでスよゥ~」

 衝撃と動揺を鎮めるため、私たちはラジオに聴き入りました。
 さらに心を静めるためには、そう、御本を!
 本日は、さあ、こちらを、どうぞ~!

 
 
              ―― 美の壺 切手 ――


 
 編者はNHK『美の壺』制作班の皆さん、’09年6月に発行されました。
 先日御紹介いたしましたのは、夜空の美『花火』でしたが、
 『切手』といえば、とても身近な美、ですね。

「ふむふむッ、
 よーくゥみればァ……(←ハガキや封書をごそごそチェック中です)
 むむッ!
 かちょいいィ!」

 てのひらより、
 頬ぺたより、
 小さなサイズの画面に織り込まれる
 肖像画や風景画、さまざまなデザイン画。
 じっと見詰めれば、
 そこにはサイズ以上の深い物語がうかがえます。

 今回も、三つの『ツボ』で読み解かれてゆく
 切手の鑑賞法とは――

 壱のツボは『大胆なレイアウトに秘密あり』、
 弐のツボは『小さなキャンバスに彫刻の冴あり』、
 参のツボでは『限られた色が創る無限の世界』。

「うーむゥ、
 けッこうゥ、ふくざつゥでス……」

 記念切手では5~6色刷り、
 通常の切手ならば3~4色で
 刷り上げられる印刷の、なんと艶やかなことでしょう。
 そして、もうひとつの驚きは……

 この切手くんたちを作っているのは
 たった8人の精鋭さんたち!

「ふァ? はちにんッ??」

 日本で発行されている
 郵便切手のデザイン&製作業務を担当しているのは、
 郵便事業株式会社内の、
 『切手デザイン室』と呼ばれる部署の方々なのですが、
 その人員数、8名!

 画のレイアウトをし、
 使用素材の著作権などの交渉、
 切手発行時の宣伝用ポスター制作まで、
 すべて、この8人さんたちが行う、というのです。
 
「わきゃッ?
 それぜーんぶをォ、はちにんでッ!」

 すごいですね!
 日本で年間に発行される切手の総数を考えると……
 あれもこれも、どれもみな、
 8人さんの任務の成果です!
 
「ふゥ~、めがァまわるゥ~~~」

 ハガキに、封筒の左上に、
 ぺたん、と貼られて遠く旅をする切手さんたち。
 伝説の名切手や、
 コレクターさん垂涎の切手なども多数掲載、
 とりわけビギナー収集家さんにおすすめの一冊です。
 いや、コレクションするつもりはないんだけど……
 という御方も、ぜひ!

「ネーさ!
 すぐゥゆきましょゥッ!
 ゆうびんきょくにィ!」 (←ここにビギナーがひとり……)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする