テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

夏の光華、たかく咲けば。

2009-08-07 21:58:56 | ブックス
 青空、煮える陽射しに、雹(ひょう)、夕立……と
 不安定な夏の一日の東京・多摩地方でした。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 どッかんッ! どぱぱんッ!
 なつとォいえばァ、これッ!」

 はい、立秋を迎えても、いえ、
 このシーズンだからこその、これ!ですね。
 さあさあ、本日の一冊、御覧あれ~!


 
              ―― 美の壺 花火 ――


 
 編者はNHK『美の壺』制作班のみなさん、’08年12月に発行されました。
 夜空を彩る光の華――花火。
 まさにいま、夏季こそが花火のトップシーズン!

「どぱぱァーんッ!
 せんしゅうはァ、はなびィたいかいィ、あッたでス!」

 ええ、きれいな花火を堪能いたしましたよ。
 赤や青、オレンジに緑……
 でも、歴史をさかのぼると、初期の花火は
 けっこう、そのぅ……
 シブいものだったようです。

「ふァ? しぶゥッ??」

 徳川家康さんが鑑賞したのは
 手筒花火と呼ばれる
 『火柱』タイプのもの。
 どーんと天にのぼる打ち上げタイプの花火が盛んになるのは
 八代将軍・吉宗さんや
 その後代の家斉さんの時代のことでした。
 
「よッ! たまやァ~! かぎやァ~!」

 その『玉屋』さん&『鍵屋』さんが
 両国の花火で大成功!
 一気に名を知られるようになりましたが、
 思わぬ悲劇が『玉屋』さんを襲います。
 江戸から『玉屋』の花火が消えた
 その理由とは……

「むむむゥ~、どらまァのようでス!」

 壱のツボは『千変万化する色を味わう』、
 弐のツボは『真円の菊に目を凝らせ』、
 そして参のツボでは『火花のうつらいを愛でる』。

 大輪の尺玉から、
 ぴりり、ちりりと火珠がはぜる
 線香花火の可愛らしさまで。
 花火職人さんたちの美意識が、
 明日の花火を創り出します。

「おみごとォでスよゥ~!
 ぱちぱちぱちィ~!」

 ユニークでわかりやすく、
 よりいっそう花火大会が楽しくなる御本です。
 写真も豊富で、眺めるだけで夏気分満喫!
 
「せんこゥはなびィ、ほしくゥなッちゃうゥ~!」

 近年は日本製の高級線香花火も売れ行き良好なのだとか。
 各ツボで花火の機微を学んだら、
 専門店(浅草橋周辺に問屋さんがあります)で
 買ってみるのもいいですね♪

「よォしッ!
 テディちゃもォ、はなびィをォ、げッとォ!
 ばけつにィ、おみずをォよういィしてェ……
 てんかッ!」

 (む? シュパパパパーッと音が?!?)

 えっ? わっ? きゃーっ!!
 テディちゃ、それはネズミ花火っ!

「むきゃきゃきゃむわきゃーッ!!
 おいかけてくるゥ~ッ!」

 (注意! よい子は決して真似しないように!) 
コメント
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