テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

謎と笑いのスパイコミック♪

2009-08-23 22:04:15 | ブックス
「あッ、しょうさッ!
 ネーさ、しょうさでスよゥ!!」

 ええ、そうなんですよ、テディちゃ。
 発売からちょっと間が空いてしまいましたけれど、
 本日は、

「どろぼーのォおにィさんもォ、いまスゥ~!」

 ……しっ!
 大きな声で言ってはいけません。出来るだけ小さ~な声で、
 はい、本日ご紹介いたしますドロボーさんとスパイさんの御話は、
 こちらを、どうぞ~!


 
         ―― エロイカより愛をこめて 第35巻 ――


 
 著者は青池保子さん、’09年6月に発行されました。
 少佐とドロボーさんに出会えるのは2年半ぶり!
 御二方と、それぞれの部下さんたちもお元気そうで何よりですね♪

「しょうさァ~、おひさしぶりィ~でスゥ!」

 《エロイカ》をまだ読んだことがない、という御方のために
 説明いたしますと……
 
 英国人の《エロイカ(英雄)》こと
 ドリアン・レッド・グローリア伯爵は美術品を専門に狙う
 大泥棒さん。
 そして、少佐こと
 クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハさんは
 NATO情報部に所属する将校さん。
 泥棒さんと情報将校(スパイ)さんという、
 まったく異業種である筈の二人の針路がクロスすると、
 そこに生まれるのは
 ワンダフルなスパイアクションコメディ!

「ふァいッ!
 おおまじめにィ、ふざけてまスッ!」

 大泥棒さんとNATOの少佐、
 さらに敵対関係にある東側のスパイさんたちも参加しての
 抜きつ抜かれつの闘いは、
 ベルリンに壁があった以前から続いています。
 
 壁が撤去され、
 世界陸上なんてものが行われている現在のドイツで、
 またも事件は起きました。
 第35巻目となるこの御本の幕開けを飾るエピソードは……

 大変!
 少佐のパパがスイスの別荘から帰ってくる~!

「ひえェェッ!」

 パパと過ごす怖ろしいクリスマスを想い、
 エーベルバッハ少佐は戦略的撤退を選択しました。
 そう! 逃げるが勝ち!
 パパのいないロンドンへ脱出です!

 ……が、そこには、
 パパの代わりに、エロイカさんがいたのでした……。

「しょうさァ、おかわいそうにィ……しくしくゥ~」(←嘘泣きです)

 平和の気配もない?クリスマスストーリーから、
 さて次のエピソードは
 怖~いパパ再び!
 とあるドイツの古城を売り捌け!と命令が下ります。
 
「えェ~? おしろをォ??」

 ここにもエロイカさんが首を突っ込み、
 お城はなぜか大お祭りイベント会場に……?
 日本からやって来たサムライ絵師イトーサンの画がいい味出してます!
 山口晃さんに通じる画風は、青池さんの新しい境地?
 イトーサンの絵をもっと見たい~♪と思わせられましたよ。

「どろぼーさんのォ、りりしィえすがたッ、でスねッ!」

 番外エピソード2編の次は、
 いよいよ本編!
 『聖ヨハネの帰還』は欧州全土を舞台とする
 最新スパイストーリー!のようですが……
 今後の展開、まったく読めません!
 聖ヨハネの謎とは、いったい……?

「わッきゃりませんッ!」

 《エロイカ》未読の方々は、
 この機会に思い切ってオトナ買いを!
 ボンドよりも100倍笑わせてくれる大河コメディコミック、
 活字マニアさんに、おすすめいたします!

「きッとォ、しょうさのォ、ふぁんにィ、なりまスゥ!」
コメント (2)
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